情報化社会と呼ばれるようになって久しい現在。我々の耳目に入ってくる情報の量は日ごとに増えていっています。これらの情報をどう整理し自らの行動・生き方に取り入れていくか?ということが、我々の生活をより豊かにするキーワードと言えるのではないでしょうか?
しかし、情報は濁流のように流れ、ふと気づくと、情報を有効利用するというよりは、日々の生活に追われ、莫大な数の情報に飲み込まれてしまっています。これはなにも私一人に限ったことではなく、現代を生きる全ての人が持つ大きな悩みと言えるでしょう。
そうした時代背景の元、週刊レビューは「豊かな生活を送る為の情報整理の場」として誕生しました。−今、社会でどんな事が起こっているのか?−ということだけであれば、新聞やTVのニュースでわかります。しかし、本当に重要なのは、リアルタイムで流れてくる情報と自分自身との距離を各個人個人がきちんと認識することだと思うのです。ニュースを知識として取り入れるだけではなく、この事件は、私にとって何?この流行は、私にとって何?との自らに問い、しっかりと答えていくことこそが、真の意味での情報の有効利用ということになると思うのです。
私ども週刊レビューのレビュアーは、毎週を起こったニュースに対して、それぞれが自分とニュースとの距離を真剣に考え、その距離を「点数」という形で明確に表していきます。もちろん、それら点数が全ての見方ではありませんし、皆様にも様々な考え方があることでしょう。しかし、各レビュアーとニュースとの距離感を見ていただくことによって、
読者の皆様にとっても何かの指針にはなるかと思うのです。
「情報の波にいる皆様の灯台のあかり」になること。これこそが週刊レビューの唯一の理念であります。その理念がこのページと共に継続発展を遂げることを期待します。そしてまた、多くの読者様からの忠告と支持によって、以上述べました様々な希望と抱負が実現されていくことを心から願います。
2000年2月20日 週刊レビュー編集長 佐藤史久
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