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2005年9月21日号(毎週水曜更新)

日本国民であること「誇り」9割

 日本国民であることを「誇り」に思う人が9割近くに達する反面、政府がいざという時、「国民や領土を守っていけるのか」と危惧(きぐ)する人が半数に上ることが、「国家観」に関する読売新聞社の全国世論調査(面接方式)で明らかになった。
 戦後60年の節目を迎え、国のあり方が改めて問われる中、国家戦略のなさや、日本外交の頼りなさを嘆く人も7割強を占めた。
 調査は、8月6、7の両日実施。「日本国民であることを誇りに思う」かどうかを聞いたところ、「非常に」47%、「多少は」41%を合わせて、計88%が「誇りに思う」と答えた。
 「ぜひとも国の役に立ちたい」と考える人は68%で、同種の質問を実施した1986年、94年の両調査(各59%)より増え、過去最高となった。
 しかし、日本が将来、「国民の生命・財産や領土を守っていけると思うか」では、「守っていける」41%に対し、「そうは思わない」が50%で上回り、日本の先行きへの不安がくっきりと表れた。
 国際社会での日本の地位についても、日本は「国力などに見合った地位や尊敬を得ていない」と不満を感じる人が65%に上った。また、戦後60年間での日本のイメージでも、「他国の顔色をうかがっている国」が74%、「明確な長期目標や国家戦略に欠ける国」が71%に上るなど、厳しい見方が目立った。
 一方、日本が他国に侵略された場合の対応については、「安全な場所へ逃げる」「武器以外の方法で抵抗する」が、ともに35%でトップ。「武器を持って抵抗する」は17%で、同じ質問をした80年調査(21%)、2002年調査(19%)を下回った。  
 

[読売新聞(9月15日)より引用]


「比較ができる世代」
フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(29歳)
海外に行ったことがあるひとが増えた結果だと思います。マスコミがいくら国家の悲観論を唱えても、実際に海外に行くと、日本の良さを実感できるわけです。「日本人ってすごいなぁ」と私も海外に行くたびに思います。問題があっても、日本人は日本が好きなんだと思います。

「敗戦国」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
今日本人にある誇りというのは、自愛からなる愛国心に過ぎないと思う。誇りを守るために戦えない程度のもので、だからこそ国際舞台に弱いのだと思う。60年前の核攻撃は、そこまで深いダメージを残した。本当の誇りがなくなってしまう前に立ち直りたいです。

「私が働く意味も考えた」

大学職員 石井 涼子(26歳)

やはり海外に行った時、日本の良さが分かる。生活に困ることはなく、文化が成熟している。ここまで引っ張ってきた国策と国民の努力は相当なものだと思う。これは誇りだ。そしてより良い国を目指すべく、私は大学で働いているんだな。教育水準の向上を願って。

「他国の結果も見てみたい」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

これって今の日本の「雰囲気」を如実に表してるかも。「日本に生まれて良かった」けど「先行き不安+近所付き合いは頼りない」…そんなイメージ。戦争と平和維持コストを秤にかけるまでもなく、平和が良い。「誇り」が争いに繋がらないように、細心の注意を図りたいですね。

 

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