点数化ニュースサイト
2005年12月7日号(毎週水曜更新)

人手不足、バブル期並みの水準

 企業に従業員の不足感が広まり、バブル期並みの水準にあることが1日、厚生労働省が11月に実施した労働経済動向調査で分かった。だが、雇い入れは進んでおらず、「人手は欲しいが人材が集まらない」といったミスマッチが雇用環境改善の足かせになっている。
 調査は従業員30人以上の民間企業5408社を対象に年4回(2、5、8、11月)実施し、今回の有効回答率は56.3%。常用労働者が不足と答えたのは全体の28%、過剰は8%で、20ポイントの不足超過だった。20ポイントに達したのは92年8月(24ポイント)以来。不足超過が目立ったのは運輸業(40ポイント)、情報通信業(37ポイント)、金融・保険業(32ポイント)。
 パート労働者が不足と答えたのは24%、過剰3%で、92年5月と同水準となる21ポイントの不足超過だった。パートでは特に飲食・宿泊業(51ポイント)が際立った。
 一方、第2四半期(4〜6月)に比べ、第3四半期(7〜9月)の常用雇用者が増加と答えた企業の割合から減少と答えた企業の割合を差し引いた「常用雇用判断DI」は製造業マイナス1ポイント、卸売・小売業マイナス8ポイント。「パート雇用判断DI」はいずれもマイナス2ポイントで、「人手不足ながら望ましい人材が見つからないケースが多い」と厚労省はみている。  
 

[毎日新聞(12月1日)より引用]


「切実です」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
僕は採用も担当しているのですが、不況で失業率も高いはずなのに不思議な現象です。求人誌で募集してもホントに問い合わせすらないのです。出版社が儲かるばかりで、散々求人費使って、結局知人の紹介や他社からの引き抜きで採用しているのが現実なのです。

「育成力不足」

派遣社員 前田 智美(25歳)

「人手不足ながら望ましい人材が見つからないケースが多い」とは、「バブル期並の水準」なのは求人だけで、実際の景気そのものはまだまだ悪いので、企業側に人材を育てる余裕がない、と。職業訓練校等の人材育成制度の充実をもっと進めるべきです。

「この機会に歩み寄りを」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

長い不景気で、企業側も「新人」を探す…という感覚を忘れてしまったんじゃないでしょうか?本来、若い人って、よっぽどじゃないと入社しない。バブルの頃の「内定拘束旅行」とかをみてもかなり努力してたはず。もう一度、会社側も「選んでもらう」努力を思い出すべきかと。

 

ニュース関心度合計(/20)


浅羽
前田
高橋




  週レビのルール

●週刊レビューはニュースを点数化するサイトです。一週間に起こったニュースから、考えてみたいニュースを週レビ編集長が5つピックアップし、レビュアーがそれに対して、 関心が高いニュース順に5点から1点までで、採点していきます。つまり総合点が一番高いニュースは、その週、一番考えてみたいニュースということになります。


★★★★★
★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★★

関心高い



関心低い

※点数は持分制。
つまり二度、3点などをつけてはいけない。

<例>

項目
news1 5点 4点 9点
news2 3点 5点 8点
news3 1点 1点 2点
news4 2点 3点 5点
news5 4点 2点 6点


その他のニュース

耐震偽装問題、国会で参考人質疑

人手不足、バブル期並みの水準
浅田真央、年齢制限で五輪参加制限
来年の福袋「自ら主人公の映画撮影」も
紅白、出場メンバー出揃う

コンテンツ
ひとこま画像
音楽レビュー
映画レビュー
ブックレビュー