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2004年1月14日号(毎週水曜更新)

空き家バンク

 日本の原風景が残る、万葉の古里に住んでみませんか――。奈良県明日香村が地域の活性化策として、転入希望者に村内の空き家を紹介する「空き家バンク」をスタートさせたところ、2物件に対し、約4カ月で全国から100件以上の問い合わせがあり、人気を呼んでいる。
村内は古都保存法で建築が規制されており、転入希望者が新たに家を建てるのは困難。また「村内で家を探したい」との問い合わせが役場に寄せられることもあったが、不動産情報が少なく、対応できなかった。
そこで、点在する空き家を有効活用しようと「空き家バンク」を企画。村は地区の総代を通じて所有者と調整がついた物件を紹介し、連絡の仲介をする。あとは希望者と所有者の間で賃貸や売買の交渉を進める仕組み。
村のホームページ(HP)で9月に紹介を始めたところ、これまでに問い合わせが100件を超えたという。
紹介希望者の半分は、田舎暮らしにあこがれる人で、年配者が主。残りは「観光地・飛鳥」で飲食店や工芸品などを扱う店を持ちたいという人で、30〜40代が多いという。近畿の人が多いが、遠くは北海道からも。


[毎日新聞(1月5日)より引用]

【編集長の目】
おもしろい試みだと思います。将来的にはいろいろな地方で採用してもらいたいですよね。田舎暮らしに、漠然とだけれど憧れている人ってたくさんいるでしょうし。そうした人達の具体的な移住への一歩として、こういう情報は不可欠だと思うんです。


「土地は余っているハズだ」
システム開発会社勤務 大石誠(29)
東京に住んでいて4月が近くなるとふと思う…地方から大学生、新卒が上京して、更に交通事情が悪化するんだろうな、と。明日香村に限りませんが、都市部から地方へのルートって、もっと広角的なアピールがあってもいいと思う。都市で果てる気の無い僕の、願望です。

「面白い!」

大学職員 石井涼子(24)

古民家再生ブームで類似サイトが多数あるけれど、明日香村のブランド力と行政が窓口をやるという安心感があるのかな、このサイトが人気の理由は。新参者と地域との交流が田舎では難しいと聞いたことがあるけれど気持ちを切り替えて古民家を守って欲しいです。

「実際に暮らしてみると」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

私も大自然に囲まれた田舎で暮らしているが、一番の問題は、地元のひととの近所づきあい。都会で暮らしたひとが、地元の寄り合いをこなせるとは思えない。そのことを考慮に入れて、暮らすことの本質を理解してから、田舎暮らしを決意して欲しい。

「問い合わせが多い=人気?」
大学院生 服部圭介(26)
明日香村HPから「空き家バンク」をチェックしてみる。昭和初期に建てられたような古い物件情報に「価格:未定」の文字が並ぶ。物件情報で価格が未定なら問い合わせが100件来ても「人気」とは言えない気がする。このニュース自体がPRな気がしてならない。

 

ニュース関心度合計(/20)

大石★★
石井
田中★★
服部★★




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