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2004年11月3日号(毎週水曜更新)

日比FTA交渉

 日本とフィリピンの自由貿易協定(FTA)締結を目指す政府間交渉は29日、マニラでの5日間の日程を終え、焦点の一つだったフィリピン人看護師、介護士の日本への受け入れの枠組みについて大筋で合意した。
 対立点として残る受け入れ人数などは次回協議に持ち越すが、フィリピン側が強く求める農水産物の市場開放でも今後の重点対象を絞り込むなど、「交渉は大きく進んだ」(フィリピン政府幹部)としている。日本政府関係者は11月末までに、首脳間でFTA締結の合意を交わせる可能性が高まったとみている。
 今回の交渉で日本側は看護師・介護士の受け入れについて、いずれも日本の国家資格取得を前提に就労を認めるとした。在留資格がなかった介護士は、日本入国後に専門学校などで学びながら資格取得を目指せる養成制度も導入することを提案した。看護師もこれまでは研修目的での4年以下の就労に限られていたが、資格取得後は3年ごとに在留期間を更新できるようにするとの内容だ。
 フィリピン側はこうした条件を基本的に認める意向という。ただ、日本側が看護師、介護士ともそれぞれ年100人程度を受け入れの上限とするのに対し、より広い門戸開放を主張しており、いったん両国が課題を持ち帰って再検討する。


[読売新聞(10月29日)より引用]

【編集長の目】
少子化は、日本にとって大きな問題。人口は増えていき、また老人も増えていく中、老人介護の人員確保も大変になるだろう事は想像に難くありません。そこで外国人介護士の問題になるわけですが、人の生死を扱う職業だけに慎重にいってもらいたいという気持ちと、背に腹はかえられないという気持ち半々です。うーん。


「ゆるやかな浸透を」
システム開発会社勤務 大石 誠(30歳)
少子化が深刻な問題になってきているな、と痛感させられる記事。僕の地元は工業地域なので割と早い時期から外国の方と接する機械が多かったように思い、進出にそれほど抵抗は感じません。彼らに対して差別が起こらなければいいのですが・・・。

「抗えないけど」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

優れた人が優れた国の技術や制度を利用して、富を築いたり自国へ還元したりすることは当然だと思う。スポーツでは中田やイチローの活躍に制限はない。ただ、心が狭いのかもしれませんが、雇用の確保を考えると、ボーダーレスを認めることに脅威を感じます。

「微妙な問題」

フリーゲーム企画 佐藤 史久(31歳)

介護する側の人員不足は深刻な問題。外国人を受け入れるのは確かに良案。しかし、単一民族で暮らしてきた日本人としては、感情的に外国人の介護は受け入れられずらいようにも思います。介護は非常に重要かつナーバス問題だけに、慎重な検討を望みます。

「慌てず慎重に」
ソフトウェア開発会社勤務 青木 泰子(31歳)
重労働の割に見返りが少ないことからくる、看護師・介護士不足は深刻な問題。それを国外の労働力で補えるなら素直に喜ぶべきか。でも受け入れ過ぎは更なる賃金の低下を生んでしまいそう。現在働いている方の労働条件がこれ以上悪化しないよう、慎重に協議を。

 

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