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2005年2月9日号(毎週水曜更新)

中尊寺ゆつこさん死去

 「オヤジギャル」などの流行語を生んだ人気漫画家、中尊寺ゆつこ(ちゅうそんじ・ゆつこ、本名・小林幸子=こばやし・ゆきこ)さんが1月31日午前8時45分、S状結腸がんのため、横浜市内の病院で死去した。42歳だった。昨夏にがんが判明。「気力で治すワ」と懸命の闘病生活を続けていたが、力尽きた。関係者は一様に「あんなに元気だったのに…」と、早過ぎる旅立ちに衝撃を受けている。
 あまりに若すぎる死だった。
 中尊寺さんはこの日朝、母親の七生さん(ななみ)に看取られる中、静かに息を引き取った。夫で音楽ジャーナリスト、小林雅明さん(39)は連日看病にあたっていたが、交代した後で最期を看取ることはできなかった。長女の倭央(わお)ちゃん(4つ)と長男の欧司(おうじ)(1つ)ちゃんは、母の死を理解できていないという。
 関係者によると、中尊寺さんを病魔が襲ったのは昨年8月。横浜市内の自宅で、腸に異変が起こり、救急車で近くの病院に運びこまれ手術。検査の結果、9月1日にがんを告知された。
 この日午後、横浜市内の実家兼仕事場で取材に応じた七生さんによると、中尊寺さんは、がんと判明したとき、「気力で治すワ」と前向きに話していたといい、手術も2度受けた。また、「かなり強い抗がん剤の治療を受けていた」(関係者)といい、病魔と必死に闘っていた
 だが、3回の入院中に七生さんが「代わってあげたい」と言葉をかけると、「ママにそういわれるとつらい」と涙をこぼしたことも。それでも体調がいい時は、病院から仕事場に戻り、年明けまで連載の仕事などをこなしていたが、約半年に及んだ闘病もむなしく力尽きた。
 この日夜には雅明さんも実家で会見。目に涙をにじませ、声を震わせながら「12月初旬に最後の入院をした時には体がもうどうにもならない感じだった。(死の現実が受け入れられず)まだ病院にいるような気がする」と信じられない様子。「彼女のためにやるべきことはまだありますから。彼女がどんな存在?一言では言えないですね」と茫然とした表情だった。
 3月には英語関連本(祥伝社)、4月に「ニューヨークネイバーズ」(講談社)を出版する予定だったそうで、「完成品を見られなかったのが無念だったでしょう。これからまた新たな展開を考えていたのに…」と声を詰まらせた。


[サンケイスポーツ(2月1日)より引用]


「価値観を変えた」
フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)
残念です。大学生のとき、読んでいたのですが、OLはみんなあんな感じで、はやく社会人になりたい!と思っていました。(現実は違いましたが・・・)中尊寺先生のおかげで、多くの女性が、「女性らしさ」を気にしなくてもよくなったと思います。偉人です。

「バブルは遠くなりにけり」
ソフトウェア開発会社勤務 青木 泰子(31歳)
「ワンレン」「ボディコン」「ジュリアナ」「アッシー」「中尊寺ゆつこ」と並べても違和感の無いほど、バブル時代の象徴でした。彼女の描く気の強そうなキャラクターが、今でも目に浮かびます。今思えば、あの頃を境に女が強い時代がやってきた気がします。

「凝縮パックの人生」

大学職員 前田 智美(24歳)

多才でエネルギッシュな人ほど、いきなり亡くなってしまうというのは定説ですか。もともといいとこのお嬢さんだったそうですが、それに似つかわしくない?抜群の向上心と好奇心を武器に、ひたすら駆け抜けていった彼女の生き方、好きでした。寂しいです。

「TVのなかのバブル」

iモードコンテンツ会社勤務 斎藤 滋(26歳)

当時は小学生だったので、ジュリアナもボディコンもTVのなかの世界。「オヤジギャル」も。なので、この人が、あのフレーズを作った人か、という感慨以外はありません。でも実際、ホームで傘もってゴルフの練習してる女の人なんて、いたんですか? ホントに?

 

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