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2005年3月16日号(毎週水曜更新)

ソニー出井氏退任

 主力のエレクトロニクス部門の不振が続くソニーが、経営陣の刷新をテコに「SONY」ブランドの復活に乗り出す。同社は七日、ハワード・ストリンガー副会長(63)が会長兼グループCEO(最高経営責任者)に就任し、中鉢良治(ちゅうばち・りょうじ)副社長(57)が社長に昇格するトップ人事を発表。出井伸之会長兼グループCEO(67)、安藤国威社長(63)らは取締役を退任する。創業以来初の外国人トップのもとグローバル経営を加速させる一方、生産現場に精通した中鉢氏の起用で「モノづくり」の立て直しを急ぐ。
 同社は同日、平成十五年に導入した「委員会等設置会社制度」で定める指名委員会と臨時取締役会を開き、トップ人事を内定。六月二十二日に開催予定の株主総会で正式決定する。家庭用ゲーム機「プレイステーション」の生みの親で、出井氏の後継候補と目された久多良木健副社長(54)は、取締役会から外れ、ゲーム事業に専念する。
 ストリンガー氏は、日本を代表する大手企業の外国人CEOとしては、日産自動車のカルロス・ゴーン氏に次いで二人目となる。映画・音楽部門の責任者や米国法人のCEOも継続し、主にニューヨークを拠点に、ソニーグループの経営全般を統括する。米ハリウッドの大手映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)の買収を指揮するなど、ソフト資産を豊富にし、世界最大の市場である米国でブランド力を高めた実績が評価された。
 一方、生産現場や半導体などの中核部品を担当してきた中鉢氏は、苦戦を強いられている薄型テレビやDVDレコーダーなどのデジタル家電のてこ入れを担う。中鉢氏は「デザインや性能といった消費者に見える『表の競争力』だけでなく、歩留まりや生産性、コストなど『裏の競争力』の強化が重要」と強調しており、「技術のソニー」への原点回帰を目指す。

[産経新聞(3月8日)より引用]


「英語。英語。」
大学職員 石井 涼子(25歳)
英語。英語。長期海外旅行も行かず、英語の本も読まなくなった。大学を卒業して3年。英語といえばたまに職場の窓口にくる先生と話すくらい。新しい日本の企業観を生み出しそうなソニーのトップが外人になったことで、自分の英語喪失に危機感を覚えました。

「楽しいソニーに」
大学院生 服部 圭介(27歳)
「革新的な外国人のトップ起用」という声もあるようだが、国籍どうこうではなくビジョンをしっかり見据えられる人かどうかが問題だと思う。新CEOの方向性はまだ未知数だがエンターテイメント性に富んだ新ソニーを作ってくれることを強く望みます。

「目指せ「日産」復活劇」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(30歳)

社員2/3が外国人で売上70%が外国…すごいグローバルっぷり。ならばCEOは外国人でも…ですが、井深氏・盛田氏…世界有数の国産経営者を輩出してきただけに少し残念な気持ちも。でもここは最適任者が就任し真の復活希望。ソニー大好きなんでね。

「花道」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

この年代の人たちにとって、日本企業を世界に出すことこそ成功であり、そのために「プロジェクトX」並みの人生を歩んできたのだと思う。世界企業へ発展した後の停滞低迷を改革するのは彼らの役目でなくてもいい。引退の花道に拍手を送りたい。

 

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