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2005年3月30日号(毎週水曜更新)

米で尊厳死を巡る論争

 米フロリダ州連邦地裁は22日、脳障害で植物状態となっている同州の女性テリ・シャイボさん(41)について、一度はずされた栄養補給装置の再装着を求めていた両親の訴えを棄却した。この問題では、議会や政府も再装着を求めていた。
 両親はこの判断を不服とし、アトランタの第11連邦巡回控訴裁判所に控訴した。
 テリさんは、栄養も水分も補給されないまま4日目を迎えており、両親はテリさんが「急速に衰弱している」として、栄養補給管の再装着を命じるよう裁判所に訴えた。
 医師団は、再装着を行わなかった場合、テリさんはあと1―2週間生存できる可能性があるとしている。
 栄養補給管は18日、州裁判所の指示で取り外されたが、議会が異例の介入を行い、復活祭の休暇を返上して尊厳死阻止の特別法案を可決。ブッシュ大統領もテキサスでの休暇を切り上げ、21日に法案に署名した。
 州裁は、シャイボさんは1990年に心臓発作で脳が酸素欠乏となり、それ以来「遷延性植物状態」が続いていると判断した。

[ロイター(3月23日)より引用]


「権利は愛情のある人へ」
大学職員 石井 涼子(25歳)
米では司法への政治介入や宗教間の争いが問題を発展させているようだが、遠くの日本で単純にこの話を聞く限り、このままではシャボイさんの母親にとても悔いが残りそうで心苦しい。夫は既に他の女性がいるそうなので全権を親に預けていいのではと思うのだが。

「古くて新しい尊厳死問題」
ポータルサイト勤務 高橋 明彦(30歳)
本人がどうして欲しいか…今となっては藪の中で。。悲しい事は両者とも「当人が良かれ」と思って争ってるってことです。もし僕なら。回復の見込みが無い自分の事で、好きな人たちが争う位ならいっそ楽に…と考えてしまいます。極論ですかね?

「選択」

iモードコンテンツ会社勤務 斎藤 滋(27歳)

自分のことは自分で。生きること=死ぬことの判断こそが、最も崇高な判断だ。死ぬことも、生きることも、選べないなんて。それこそが、本当に”死”なの状態かも。そして、その人を殺すことも、生かすことも間違っている気がする。さて、どうしましょう。

「生きるって何だ?」

派遣社員 前田 智美(25歳)

妻の尊厳死を求める旦那は、愛人も子供もいるそうなので、離婚すれば両親の願いが通じると思うのですが。そういう問題ではない?デリケートな個人の問題に政治介入するブッシュ大統領、やりすぎでは?ここまで来ると「生きる」って何だかわからなくなる。

 

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