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2005年6月8日号(毎週水曜更新)

若貴の確執浮き彫りに

 5月30日に55歳で亡くなった大相撲の元大関貴ノ花の二子山親方(本名・花田満=はなだ・みつる)の葬儀・告別式が2日、東京・港区の青山葬儀所でしめやかに営まれた。併せて行われた初七日の繰り上げ法要後、二男貴乃花親方(32)と元横綱若乃花の長男花田勝氏(34)が、確執について双方の主張を繰り広げ、溝の深さがあらためて浮き彫りになった。二子山親方の墓は東京・杉並区の天桂寺に決定した。相撲協会葬は、13日に両国国技館で貴乃花親方が喪主となって行われる。
 父の死を兄弟げんかの舞台にしたくはない。そう思い続けた2人だったが、最後の最後で心のダムが決壊した。隠しきれないほど根は深かった。初七日を行った都内ホテルのロビー。報道陣に囲まれた貴乃花親方が先に本音をぶちまけた。  貴乃花親方「私の方から喪主を頼んだ事実はない。(5月31日の会見で)皆さんに『親方からも頼まれた』などと、ウソは言わずに正々堂々としてほしい。こういう今の状態で仲良くなるというのは無理ですよね」。
 98年に表面化して以来、ずっと確執は続いていたが、再び公に絶縁宣言をしてしまった。
 兄勝氏も認めた。
 勝氏「そう感じられるなら、僕が申し訳ないです。すいません。ただ、兄弟ってライバルの意味もあって、兄に負けたくないってのもあると思う。僕から見たら弟じゃない」。
 90年代初頭。花田家は、理想的家族としてもてはやされた。その中心にいた2人からは、もう兄弟という意識すら消えうせていた。1日の通夜。母憲子さんが涙ながらに仲直りを訴えたが、和解の道は見えない。
 二子山親方の死去後、喪主の座を巡って2人のあつれきが表面化した。「長男だから」と強硬に喪主役を主張する勝氏に対し、部屋の跡継ぎとなった貴乃花親方が反発。この日も「彼が部屋を継いでいれば、すんなりいっていた。こういうときだけ出てくるのはおかしい」と、兄をあえて「彼」と呼んで批判した。兄勝氏は「これが花田家と父、みんなの考え」と、主張は平行線をたどっている。
 また貴乃花親方は墓の場所について「一切連絡を受けていない」とため息をついた。報道陣に問われた勝氏は「親方衆には言ったんだけどなぁ」。やはり大事な事を伝えることすらしていなかった。
 両者とも「もめ事はたくさん」と言うが、一方が歩み寄るという意思はない。父親の二子山親方は、生前、2人の仲が元に戻ることを願っていた。その親方の告別式の日に、2人の確執はさらに深まってしまった。
 

[日刊スポーツ(6月3日)より引用]


「許せぬ理由
ソフトウェア開発会社勤務 青木 泰子(32歳)
相撲協会を離れ、スポーツキャスター兼タレントとして活動し、パチスロのキャラクターにまでなった花田勝氏。スロット台に刻まれたその姿は「威厳」とは程遠い(私は好きだが)。親方として部屋を継いだ光司氏はそんな彼の変貌ぶりを許せないのかもしれない。

「悲しい最期」
派遣社員 前田 智美(25歳)
本来なら、偉大なる元大関貴ノ花への追悼の意だけで十分なニュースなのに、ワイドショーはすっかり「若貴兄弟の確執」ネタで持ちきりに。亡くなった元大関が本当に不憫だ・・・。家族愛って何なんでしょうかね。二重の悲しみです。

「仲良しを求め過ぎ」

大学教員 服部 圭介(28歳)

(まさしく)同じ土俵で戦ってきた男同士が、仲良し兄弟でいるのは難しいでしょう。世間が「仲良し兄弟」というイメージを二人に求めすぎているような気がします。二人が独自の道を進み成長した暁には、心の余裕が自然と関係修復を導いてくれると思います。

「兄弟ゲンカくらいほっとけ?」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(30歳)

今、日本で最も仲の悪さで有名な兄弟、それが若貴。どっちかというと若がアメフトや芸能活動がうまく行かないので意地張ってるようにも見えるけど…2人とも仮にも「元横綱」なんだから、もっと落ち着いて国技の威厳を保って欲しいですね。…あ!曙もね(笑)

 

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