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2006年4月19日号(毎週水曜更新)

「今の日本は危険」が7割

 国民の7割以上が「今の日本は危険」と認識していることが、11日公表された05年度の国土交通白書で明らかになった。新潟県中越地震や台風・大雨の大規模な自然災害に加え、JR西日本の福知山線脱線事故や耐震強度偽装事件などが相次ぎ、国民の不安が高まっていることを示した。日本の「安全神話」が崩壊しつつある現状を裏付けている。
 白書をまとめた国交省は、安全・安心社会を築くためには、行政だけでなく、個人や地域、企業などが連携する必要があることを強調している。
 調査は国交省が05年12月、全国の男女2000人を対象に初めて実施したもので、自然災害、事故、テロなどについて聞いた。個別面接形式で行い1314人が回答。白書は北側一雄国土交通相が11日の閣議に提出した。
 「今の日本は安全か、危険か」という質問には、「危険だと思う」が28.5%、「どちらかといえば危険」は42.1%に上り、計70.6%が危険と認識している実態が明らかになった。一方、「安全」「どちらかといえば安全」は23.8%にとどまった。
 危険と感じる理由では、「予想しなかった自然災害、事故、テロが発生しているから」▽「事故、テロへの対策や備えが十分ではないから」▽「事故やテロなどが将来起きる可能性が高いと思うから」などが上位になった。
 今後の政策対応として、「財源や人員を安全・安心の確保に最優先で活用」する必要性を指摘する一方で、安全・安心の確保にはコストがかかる上、便利さや時間を犠牲にするとの認識を国民が持つことが重要とも指摘。行政だけの対策に限界がある点を強調した。
 北側国交相は閣議後の会見で、航空機や列車などでトラブルが多発している現状について「公共交通の事業者が安全・安心確立を築くことがまず大事」と述べた。  
 

[毎日新聞(4月11日)より引用]


「前もってのルール」
大学教員 服部 圭介(28歳)
単一民族の国民性なのか、日本人は「先にルールを作る」習慣がないのだと思う。新しい・見慣れないものが出現しても、時間が経てば自然発生的にルールができると思っている。航空産業の環境変化や外国人やテロの増加など予兆が見えた時点で対策を取るべきなのに。

「危機感は大切だが」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
諸外国に比べて、日本はやはり安全な国だと思う。そこで平和ボケしてはいけないという意識が国民レベルで高まっているのではないでしょうか。起こっている事件は、安全な国か否かとは別の次元で、もっと複雑で困難な原因と結果によるものだと思う。

「一人一人の意識」

大学職員 石井 涼子(26歳)

私が起こしてもおかしくない−安全神話が崩壊するようなニュースを聞く度にそう思います。私も含め今の日本人は情報に翻弄されてゆっくり深く物事を考える力を失ってきている気がする。ちょっとしたいたわり、ちょっと先を考えること、やらなくちゃ。

「基準値がずれてる?」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

んー…この平和(ぼけ)な日本で「危険」?危機に敏感なのか、完璧な「安全」欲求が高いのか。。僕は常軌を逸した危険は、ここには無いと思ってます。どれも想定内。今すべきは自分の「危険アンテナ」をチューニングして備えること、だと思ってます。自己責任でね。

 

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