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2006年4月26日号(毎週水曜更新)

ナチス公文書 今秋5000万件公開

 ナチスの強制収容所などの実態が記述されたドイツの公文書約五千万件が今秋にも、一般公開される見通しとなった。同文書はホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の犠牲者や強制労働者ら千七百五十万人の名前が記載された最大級のナチス関連資料。これまで犠牲者の家族や生存者にのみ公開されてきた文書が幅広く公開されることで、ホロコーストの全容解明が進むとの期待が高まっている。
 この文書は第二次大戦中の連合国が押収し、現在は米国やポーランド、ドイツ、イスラエルなど十一カ国が独中部バド・アーロルゼンの公文書館「国際追跡サービス」(ITS)で赤十字国際委員会(ICRC)とともに管理している。
 一般公開には十一カ国すべての同意が必要となるが、ドイツ政府はこれまで、国家賠償訴訟が新たに起きることを懸念、「関係者のプライバシーが侵害される」などの理由で公開を拒んできた。しかし、米国が一貫して圧力をかけてきた経緯があるのに加え、「(戦後、六十年以上の)歳月が流れた」(独法務省スポークスマン)として、方針転換を決めた。
 ドイツ政府は五月十七日、ルクセンブルクで行われる十一カ国の年次総会で、この決定を正式に報告する予定で、ツィプリース独法相は「半年以内に公開できるはず」と見通しを語った。
 公文書館には毎年、十五万件もの問い合わせがあるが、資料は今後、ホロコーストの歴史家たちによって詳細に調査・分析されることになりそうだ。ホロコーストでは、ユダヤ人六百万人が犠牲になったとされる。
 

[産経新聞(4月21日)より引用]


「歴史のホントのとこ」
派遣社員 前田 智美(26歳)
恥ずかしながら、私はこのニュースで初めて「ホロコースト修正主義」というものを知りました。今まで教科書を信じて生きてきたわけですが、実際のところは歴史なんてまだまだ「わからない」事の方が多いって、そりゃ当たり前ですよね。歴史の真相が気になる!

「日本も動くしかない」

大学院生 田中 教之(29歳)

遅すぎる感じもしますが、これからナチスの虐殺に対して、歴史的検証が始まるんでしょうね。そうであれば、日本も、アジア侵略に対して、各国々と歴史的検証を始めればいいのに。領土問題も兼ねて進めれば外交問題解決に役立つのではないでしょうか?

「過去の負の遺産。」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

なんか…パンドラの箱な感じが。専門家にとってみれば垂涎の文書でしょうが…「過去を今更」と「過去の清算を」と二つの意見を感じます、僕は前者で、なにも好き好んで痛みの記憶を思い出さなくても・・と思うのですが、それは「ことなかれ主義」ですかねえ。

 

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