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2006年5月10日号(毎週水曜更新)

マンション建設に揺れる原爆ドーム

 世界遺産・原爆ドーム(広島市中区、高さ25メートル)からわずか100メートル先に高さ45メートルのマンションが建設されている。市民団体などが、工事計画の縮小の指導や、高さ制限をかける条例の早期制定を市に求めているが、すでに着工した建物を対象にするのは難しい。「このままでは危機遺産になってしまう」と懸念する声も上がる一方で、建設を放置した市の甘さを批判する指摘も少なくない。
 危機遺産のケルン大聖堂のようになりかねない――。今月18日、ユネスコを支援する民間団体、「広島ユネスコ協会」と被爆者団体などでつくる「世界遺産『原爆ドーム』の景観を守る会」のメンバーが相次いで市役所を訪れ、報道陣に訴えた。ドイツ西部のケルン市にある同大聖堂は96年に世界遺産に登録。157メートルの双塔が特徴のゴシック建築だ。
 ライン川をはさんで対岸で高層ビルの建設計画が進んだ。世界遺産を認定する世界遺産委員会は「空間的統合性が損なわれる」として、04年に危機遺産に登録した。  
 

[朝日新聞(4月21日)より引用]


「住みたいか?」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
現在の状態でさえ、あれ、こんなものなの? と感じるほど、原爆ドームはただそこにあるだけの建物です。それはそれで現代との時局の差を感じる「趣」もありますが、無差別大量虐殺の象徴を見下ろすマンションに住みたいとは思いませんね。

「雑多な都市の統一感」

大学職員 石井 涼子(26歳)

西欧の景観美が絶対ではない。ヨルダンは雑多ではあるがイスラムの独特な色と質感で外国人の私には統一感があった。香港もまたこれに同じ。和洋近現代が入り混じる雑多都市日本。マンションのひとつやふたつ建てたところで都市の景観はそう変わらないと思うが。

「花より団子?」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

「世界遺産」だけど、、復興が平和のなによりの証だとするなら、ビルが立つ景観も悪くないかな、とも。でも広島に限らず…街が味気なく変わりすぎる日本は残念。外国に行くと感じる、あの「変わらない」落ち着く感覚が自国に無いのが寂しい。戻らないだけに、、ね。

 

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