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2006年5月31日号(毎週水曜更新)

渡辺謙 C型肝炎感染を告白

 俳優の渡辺謙(46)が24日に出版する自著「誰? ―WHO AM I?」(ブックマン社)の中でC型肝炎を患っていることを明かした。1989年に発症した急性骨髄性白血病の治療で輸血を受けた際にウイルスが混じっていたと言及。東京・銀座の東映本社で23日に会見し「現在は非常にいい状態。治療は続ける」と前向きに話した。
 白血病を克服してから仕事も人生も順風満帆に見えた渡辺だが、その裏では人知れず病との戦いを繰り広げていた。
 進行すると肝硬変や肝がんを発症する恐れのあるC型肝炎。16年前に白血病の治療をした時の「置き土産」と著書では表現。「輸血の中にC型肝炎ウイルスが混じっていて、それが体内に残されてしまっていた」と明かしている。
 02年10月の「ラスト・サムライ」のクランクイン前に感染が分かった。
 一方で仕事は順調。「ラスト・サムライ」をきっかけにハリウッドにも認められて階段を上ってきたが、肝臓にさまざまな障害が出やすくなる50歳を迎える前に治療を始めることを決意。都内の病院で、昨年6月1日から「1週間に1回のインターフェロン注射、朝晩2回の飲み薬」という治療を続けてきた。
 この間、ずっと支えてくれているのが昨年12月に再婚した女優の南果歩(42)だ。著書の中で結婚前は「K」という表記で登場するが、「彼女も一緒に戦闘態勢に入っている」との表現で感謝。会見でも「自分ひとりの結論より、支えの中で出した結論の方が勇気を持って実行できる」と話した。
 今年2月にはC型のウイルスが陰性に転化。この状態が1年続くと「最終目的を達成することができる」そうで、「非常にいい状態をキープしています。もうしばらく治療は続けます」と穏やかな表情を見せた。
 公開中の映画「明日の記憶」(監督堤幸彦)で認知症患者を演じた渡辺。これまで自身の病気について口を閉ざし、どんな病気の患者の役もあえて避けてきた。だが、「閉ざす理由が無くなった。“明日の記憶”を通して、日々を生きていくことの大切さを知り、肩の力が抜けた。勇気を持って告白したわけではないです」と渡辺。その心境の変化が筆を持たせることにもなったが、同じ病気と闘う人にも、渡辺の強い精神力は励みになりそうだ。  
 

[スポーツニッポン(5月24日)より引用]


「艱難辛苦」
ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)
一難去って…白血病を克服してハリウッド俳優に…というだけでも驚愕の生命力と、多くの人に勇気を与えてると思うのに。さらにまた神は彼に困難を与えているようです。。氏の強さと、そして伴侶の支えによる力というものを改めて感心します。頑張って欲しい、そう願います。

「闘病生活」
大学院生 田中 教之(29歳)
私の母もC型肝炎で、治療中。副作用がものすごいんです。その中で渡辺さんが、撮影をしていたということは、ものすごい精神力ですね。もうすぐ薬害肝炎訴訟の判決が、大阪から始まります。直接関係ないかもしれませんが、C型肝炎患者が救われるといいですね。

「本物の芸能」

派遣社員 前田 智美(26歳)

病に次ぐ病、名実ともに命懸けな役者魂の凄さが世界中の人たちの胸を打っていたわけですね。「芸能」と呼ばれる世界がどんどん薄っぺらの軽いものになっていく世の中で、こういった「本物」はとても貴重な存在。どうか病気が早く治りますように!

「かっこいい生き方」

大学職員 石井 涼子(26歳)

調べてみると彼の選択したインターフェロン治療というのは発熱など強い副作用が伴うときがあるようだ。辛い時があったのかもしれないが、会見では非常に前向きだった。病気に耐え自分の道を切り開いていく、そんな渡辺謙の力強い生き方に惹かれます。

 

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