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2006年8月2日号(毎週水曜更新)
 

上下意識薄い?上司に「ご苦労様」

 仕事を終えた後、一緒に働いていた相手にかける言葉を尋ねたところ、マナー本などでは上司に使う言葉と教えている「お疲れさま(でした)」を、部下にも使っている人が半数以上もいることが26日、文化庁の「国語に関する世論調査」で分かった。
 部下には「ご苦労さま(でした)」とねぎらうのが一般的とされるが、調査では“ご苦労さま派”は36・1%にとどまった。
 文化庁は調査結果を、敬語の使い方に関する指針づくりを進めている文化審議会国語分科会に提出し、来年2月までに、指針を完成させる方針だ
 調査は今年2〜3月、全国の16歳以上の男女3652人を対象に実施した。
 仕事を終えた後の言葉について、「お疲れさま(でした)」「ご苦労さま(でした)」「ありがとう(ございました)」などから選んでもらったところ、相手が上司の場合、「お疲れさま」を使う人は69・2%だったが、「ご苦労さま」を使う人も15・1%いた。部下に「お疲れさま」と言う人も53・4%いた。
 こうした結果について、文化庁は「上下意識が薄れてきている」と分析する一方、「どちらもねぎらいの言葉で、マナー本に書かれているような、明確な使い分けの決まりがあるわけではない」と指摘する。
 就職活動を支援するNPO法人「NPO人材アカデミー」(本部・横浜市)の大森淑子理事長も、「最近では、上司が部下に気を使い、『お疲れさま』を使う会社が増えている。『ご苦労さま』は、いずれ使われなくなるのでは」と予想した。
 また、敬語に対する意識を調べたところ、「敬語を使うことを難しいと感じることがある」人は約68%。社会生活を送るうえで敬語が必要かどうかについては、計約93%が「必要だから使いたい」「使わざるを得ない」と回答したが、個人的な考えを聞くと、10代では「できる限り使いたくない」「全く使いたくない」が計約22%おり、若い世代の本音をのぞかせた。
 このほか、菓子など15の言葉について、頭に「お」を付けるか尋ねると、「お」を付けるトップは「お菓子」の73・3%。低かったのは「おくつした」(0・9%)や「おビール」(1・6%)だった。


[読売新聞(7月26日)より引用]


「いい言葉ありますか?」

大学教員 服部 圭介(28歳)

恥ずかしながら、私も誤用したことがあります。しかしよく考えてみると、「とても長く何かに取り組んできた目上の人に対する尊敬を込めた労いの言葉」を言いたいときにぴったりの尊敬語がないような気がします。「お疲れさま」じゃぁ軽いんですよね。

「進化か退化か?」

情報誌+企画会社 高橋 明彦(31歳)

ぶっちゃけどっちでもいいと思いません?(笑)すべては気持ち。それに上司が「注意して正す」には、ちっちゃな事なので上司もいいづらいレベルですよね。どちらにせよ口語は、時につれ、変わっていくものですから。いろんな環境で混ざって進化していく事のほうが面白いですよ。

「言葉と気持」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(35歳)

葬儀業界は正しい言葉が特に重要ですが、おかしな国語は日常的に見受けられます。国語の乱れと取るか進化と取るかの問題ですが、正しい国語に固執しすぎると、言葉と気持が違ってしまい、真意が伝わらず誤解が発生してしまう。言葉より気持に目を向けたい。

 

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