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2007年2月21日号(毎週水曜更新)
 

いじめ原因の事件、前年比41%増

 昨年1年間に全国の警察が検挙・補導したいじめに絡む事件は、前年比41・2%増の233件で、4年連続で増加したことが15日、警察庁のまとめで分かった。検挙・補導者数も41・1%増の460人に上り、うち中学生が76・5%だった。原因・動機は「(被害者の)力が弱い・無抵抗」が46・3%と突出していた。いじめの被害者に落ち度がなくても、力が弱かったり、拒絶する意思を示さないと、いじめのターゲットになる傾向が強まっていることが浮き彫りになった。またこの数値は過去10年でもっとも高かった。
 原因・動機調査は、いじめに絡む事件の捜査で、被害者、加害者の事情聴取などから得た情報を都道府県警が分析。該当するとみられる項目を複数回答で選び、警察庁でまとめた。
 233件の事件の内訳は、いじめる側による傷害や強要などが223件、いじめられた仕返しが10件だった。
 検挙・補導者は、小学生が対前年比5人減の18人、中学生は112人増の352人、高校生は27人増の90人で、中学生による事件の急増が目立っている。
 「原因・動機」では、「力が弱い・無抵抗」につぎ、「いい子ぶる・なまいき」(15・0%)、「態度動作が鈍い」(7・8%)、「よくうそをつく」(6・3%)−などが続いた。
 また、いじめの被害者210人について相談相手を複数回答で調べたところ、「保護者」が120件で57・1%。次いで「教師」が76件で36・2%、「警察などの相談機関」は65件で31・0%だった。「相談しなかった」は21・9%で、対前年比で13・6ポイント減少した。
 「保護者」や「教師」に相談した被害者は過去10年間横ばいだが、「警察など」に相談した割合は9年の7・3%から急増しており、被害者がいじめ解決の糸口を警察などの専門機関に求める傾向が強まっている。
 いじめに絡む事件をめぐっては、愛知県で昨年11月、14歳の男子中学生2人が、長期間のいじめの末、同学年の男子生徒(14)の両手足を粘着テープで縛り、蹴るなどして、全治10日間のけがを負わせるなど、長期のいじめが傷害事件に発展するケースが目立っている。

[産経新聞(2月16日)より引用]


「イジメを回避する違う発想」

医療関係 久田 優美子(26歳)

自分の意見を小さい頃から述べる習慣がついていない日本で、拒絶する意思をそう簡単には示せるとは思えません。そして解決の糸口が、言葉の暴力は立件出来ない警察の方向へいくのも疑問です。警察ではない専門機関導入も、新たな発想で良い考えだと思います。

「いじめ問題の本質」

派遣社員 前田 智美(26歳)

無抵抗だったらいじめてもいいわけでもないのに、いじめられる側に問題があるとでも言いたいのでしょうか。人をいじめなきゃ生きていけない、いじめっ子の抱える心の闇やストレスのようなものに目を向けていくと、いじめ問題の本質に近づけるのでは。

「急増。イジメ表面化」

大学職員 石井 涼子(27歳)

細木数子のTV番組を見た。彼女の言葉に、自分の中に潜む嫉妬心や虚栄心がいっきに吹き飛ぶ。こういうおばちゃんが学校に一人いたら心が安らぐのに。子どもも大人も統計上イジメの数は急増した。数はどうであれ、まずは自分の周りの人に思いやりをもたなきゃ。

 

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