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2007年2月21日号(毎週水曜更新)
 

「プリンセス・マサコ」日本語版の出版中止

 講談社は16日、オーストラリア人ジャーナリストが皇太子ご一家や皇室について執筆した「プリンセス・マサコ」日本語版の出版中止を決めた。同書については、外務省と宮内庁が「事実と異なる」などとして原書を出した豪州の出版社と著者に抗議。この問題を巡る著者の発言から、講談社は著者と信頼関係が築けないため出版中止を決めたとしている。豪州紙の元東京特派員、ベン・ヒルズ氏が執筆。原書は豪州と米国で昨年出版された。講談社は、著者の了解を得て原書の事実誤認部分を修正、3月中旬に出版する予定だった。
 講談社によると、ヒルズ氏は外務省などの抗議を受けた後、日本のメディアの取材に「原書の誤りについて謝罪の必要はない」などと発言したという。同社の矢吹俊吉・学芸局長は「著者の姿勢には問題があり、出版後に起こりうるさまざまな問題に、著者と共同で責任を負うことが出来ない」と話している。ヒルズ氏は16日、毎日新聞の電話取材に対し「講談社は宮内庁、外務省など官僚組織の圧力に屈したと確信している」と語った。

[毎日新聞(2月17日)より引用]


「著者の態度によりけりです」

医療関係 久田 優美子(26歳)

言論の自由の発想自体、なにかの言い訳としか思えないのですが、それのまた良い一例です。日本という国家・皇室とは何かをよく調べもせず、単に自らの利益を目的に書き連ねる行為は、一国民として不愉快です。講談社が決断した出版停止は、今回は賛成です。

「憶測が飛び交うくらいなら」

派遣社員 前田 智美(26歳)

非常にデリケートな問題ですが、外国の方から日本の皇室がどう見えるのか、興味ある方は多いのではないでしょうか。あまり閉ざしすぎても、余計な憶測が飛び交います。現状のままで全く問題がないとはいえない皇室の内情を、もう少し開いてもよいのでは。

「そっとしてあげたい」

大学職員 石井 涼子(27歳)

適応障害という病状があまりにも耳慣れないものだったので、確かに心のどこかで、何か明確な事実を欲していると思う。が、出版中止を残念だとは思わない。雅子妃の苦労は容易に想像がつく。これ以上この問題に深入りするのはモラルに反するような気がする。

 

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