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2003年1月29日号(毎週水曜更新)

貴乃花、引退

現役引退が決まった大相撲の第65代横綱・貴乃花(30)=本名・花田光司、東京都中野区出身、二子山部屋=が20日、父で師匠の二子山親方とともに両国国技館で引退会見に臨んだ。

貴乃花は引退決断のタイミングについて「昨日(8日目)の取組が終わった後、最終的に決断した」と明かし、「すがすがしい気持ちで、心の底から納得している」と語った。また、15年の現役生活を振り返って「正直、横綱になれるとは思わなかった。非常に満足している」と、充実の土俵人生を強調した。

日本相撲協会は同日の臨時理事会で貴乃花の引退を承認し、「一代年寄・貴乃花」と、過去最高の功労金1億3000万円を贈ることを決めた。 貴乃花からは年寄・藤島の襲名届が提出されたが、理事会の席で北の湖理事長が「一代年寄」を提案。最初に一代年寄になっている役員待遇の大鵬親方も「数字より大きい功績がある」と賛意を示した。一代年寄は一代に限って現役名で襲名するもので、継承できない。現在は大鵬、北の湖の2人。千代の富士は辞退している。

貴乃花はしばらく部屋付き親方として後進の指導にあたった後、父の部屋を継ぐ。引退相撲は6月1日の予定。

横綱貴乃花の引退を受け、兄で元横綱・三代目若乃花の花田勝さん(32)が20日、東京都内で会見した。入門以来15年間の一番の思い出を尋ねられると涙を浮かべ、「2人で一生懸命頑張ってきたこと(すべてが思い出)」と声を詰まらせた。

引退会見の模様はテレビで見たという。「最後まで立派で、大変誇りに思う。『解放された』という言葉を聞き、私の肩の荷も降りた気がした」と話し、「私からは『ありがとう』と言いたい。いろいろ言い合ったこともあったが、その言葉が(現役時代に)私を最後まで頑張らせる力になった」と振り返った。

父の二子山親方についても「公の場で初めて笑顔を見せたのを見て、やっと一つのことが終わったんだと実感した。ゆっくり休んでいただきたい」と語った。 

【編集長の目】
憎らしい程強かったし、人気での貢献を考えれば「大横綱」と言っていいと思います。私と同い年ということもあって引退は寂しいけれど、マスコミの前で普通に喋る姿を見れたのは嬉しかった。これからも笑顔で話す姿を見たいですよね。


「私もすがすがしかった」
大学職員 石井涼子(23)
相撲音痴なのでワイドショーの貴乃花しか知らないけど、「すがすがしい」ってセリフ、私もすがすがしかった。破局に洗脳に親方の離婚にと加熱し過ぎる芸能報道も引退を気に落ちつくのかな。親方と呼ばれる彼の話し方も態度も急に頼もしくなったように見えた。

「散り行く華」

プロバイダー会社勤務 前田智美(23)

「体力の限界」同じセリフで千代の富士も引退した。限界だったのは体力だけじゃない。それ以上に気力を消耗したことだろう。想像を絶するプレッシャーとの戦い。私の世代から見て、相撲界は、はっきり言って華はない。唯一華があった力士、それが彼だった。

「お疲れさん、同級生よ」

フリー編集者 大塚ゆきゑ(30)

優勝数22回、入門4年目に10代優勝を達成、史上最年少の大関昇進、22歳で横綱昇進。人柄は好きじゃないが、やっぱこの人すげえよ。15年間お疲れさんでした。そして、これからは親方として頑張ってください。…それにしても、同い年の男が親方かよ。

「人生いろいろ」
ソフトウェア開発会社勤務 青木泰子(29)
これほどまでに誰かの人生をリアルタイムで見せつけられたことがあっただろうか。ほのぼのとした幼少時代、初土俵、兄弟の絆、恋、破局、結婚、家庭崩壊、栄光、挫折。まるでよくできた物語のようだ。人事とは思えない。花田光司、人生劇場、ひとまず閉幕。

 

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