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2003年1月29日号(毎週水曜更新)

NHK教育が変わる??

NHKで60年代に放送された人気子供番組「ひょっこりひょうたん島」「サンダーバード」が、4月から教育テレビで復活することになった。同局が22日に発表した教育テレビ大改編の目玉で、現代のティーン層に名作番組を継承する試み。4月の教育テレビの改編率は過去最高の約60%に及び、幼児、子供層に加え、ティーン層をひきつけるアニメ、ドラマなどを増強する。

「モーニング娘。」がテーマ曲をリメークするなど話題の「…ひょうたん島」と、放送当時は最新のカラーSF作品として人気を集めた「サンダーバード」が、教育テレビのレギュラー番組として帰ってくる。

「…ひょうたん島」は、64年から69年まで放送された人形劇で、漂流する島の上でサンデー先生、海賊トラヒゲ、大統領ドン・ガバチョらが引き起こす騒動を描いた。「サンダーバード」は英国ITC制作の人形劇で、66年から約1年間放送。南の島に基地を持つ国際救助隊が、スーパーメカ「サンダーバード」を駆使して活躍する姿を描き、最新の特撮技術、色彩豊かな映像も話題を呼んだ。

今回の復活は教育テレビ大改編の目玉の一つ。幼児番組の充実で未就学児に人気の教育テレビも、昨今は小学生以上の視聴層が定着しにくい傾向にある。NHKでは「変わります さあ、教育テレビ」をキャッチコピーに、大幅な番組改編を実施。平日の午後6時〜7時台、土、日曜の午後7時台を「少年少女ゾーン」と定める。

「サンダーバード」と「…ひょうたん島」は4月13日から、日曜の午後7時台に続けて放送する。「サンダーバード」は66年当時のオリジナル64本をそのまま放送。「…ひょうたん島」はモノクロ映像だったため、91年に制作したカラーのリメーク版約60本を放送する予定だ。

ほか少年少女ゾーンでは79年の人気人形劇「プリンプリン物語」(月〜木曜後6・10)が復活。総合テレビからドラマ「中学生日記」(土曜後7・30)を移設、「学園戦記ムリョウ」(木曜後7・00)などのアニメ、海外ドラマ枠も増やし、ティーン層が親しめる教育テレビを目指す。


【編集長の目】
その意気はすばらしいと思います。しかし、「サンダーバード」「ひょうたん島」に少年少女は食いつくのか?そこら辺が、まったく予想はできない。結果に要注目ですね。


「現状に満足してるけど」
大学職員 石井涼子(23)
私は今の教育テレビに結構満足してる。たまてばこのピタゴラスイッチ。あれ一緒に踊ると頭良くなった気になるし。ご飯食べながらサブリナ・救命隊は必見。なので大幅変更は抵抗が…。昔のひょうたん島なんて見たくないし。ティーンに受けるのか?むむむ。

「生き残り大作戦」

プロバイダー会社勤務 前田智美(23)

いつの間に教育テレビを見なくなったんだろう。教育テレビを卒業することが大人になることだと思っていた幼少期。少子化の今は教育テレビの視聴率が下降する一方になるんですね。苦肉の策が吉と出るかどうか。「サンダーバード」再放送あたりは数字とれそう。

「リメイクなんかくそくらえ」

フリー編集者 大塚ゆきゑ(30)

失敗する。なぜならNHKの人気番組は「手間がかかっている」からだ。『週刊こどもニュース』は小学生にダメ出しをさせ、わかりやすくなるまで作り直される。『爆笑!オンエアバトル』はスタッフが芸人発掘の為に小屋へ足を運ぶ。使い回しでごまかされるか!

「正気か?」
ソフトウェア開発会社勤務 青木泰子(29)
ティーンが人形劇なぞ見るか!どう見てもマニアが喜ぶラインナップ。教育テレビは、頑として時代の流れに乗らない局であったが、時代の流れに乗ろうとした結果がこれか。一体どの時代に乗ったつもりなのか。いや、ある意味これが最先端なのかも。

 

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