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2003年1月29日号(毎週水曜更新)

教員能力評価

文部科学省は、公立学校の教員を評価し、昇給や昇進に反映させる人事考課制度などを、05年度までに全国で完全導入する方針を固めた。03年度から全都道府県と政令指定都市に制度づくりのための研究を委嘱する。“できる”先生を優遇することで教員の意識改革を促し、学校を活性化する狙いだ。教職員組合などの反発も予想されるが、教員の資質向上を求める声が高まり、学校にも競争原理を持ち込むことが必要と判断した。

同省によると、人事考課など教員評価に関する研究は、47都道府県と13政令市を対象に来年度から3年間実施。各自治体で有識者らによる研究組織を設け、評価の方法▽教員を評価する管理職への研修のあり方▽昇給や異動、昇進への反映のさせ方――などを検討、評価システムの確立を目指す。

03年度は調査研究費として約1億2000万円を自治体に交付し、制度の検討が終わった自治体から順次導入を求める方針。05年度までには全自治体で導入したいとしている。

公立学校の教員に対しては、現在も「勤務評定」があるが、教職員組合の反発もあって、多くの自治体では評価結果を昇給などに反映させていない。このため、文科相の諮問機関、中央教育審議会は昨年2月、教員配置や処遇、研修と連動した新しい教員評価システムの導入を求めていた。

新制度は従来の勤務評定を見直して待遇に結びつけることを目指す。 東京都などすでに評価と昇給などの待遇を結び付けた制度を設けている自治体については、制度を改善したり、さらに発展させた制度作りを求める方針だ。


【編集長の目】
能力評価は全面的に賛成。「管理職をめざす先生」=「生徒に対して熱心な先生」ではないところが、今の学校問題の1つだと思います。能力が高い人が上に立つのは健全でしょう。


「脱“坊ちゃん先生”」
大学職員 石井涼子(23)
坊ちゃんとか読んでると、先生は権威があって偉大で常に正しく評価のしようが無かった…。そんな時代もありました。生徒は客、教育はサービス。昔のままの空気を吸ってたら、少子化・学校サバイバル時代に太刀打ちできんよ。うちの大学も四苦八苦模索中だわ。

「どうか正しい評価を。」

プロバイダー会社勤務 前田智美(23)

小学生の頃、学校の先生になりたくって先生に「学校の先生ってどう?」と聞いた時に返ってきた言葉が「給料安いで。」瞬間に夢消滅。確かに、そのへんの営業職なんかよりかなり過酷な仕事、頑張りがダイレクトに数字にならなきゃやってられないのですね。

「計画倒れの可能性90%」

フリー編集者 大塚ゆきゑ(30)

教師はまともじゃない人間の率が高い。中高時代を思い出せば「この人、一般社会ではやっていけないだろうな」と思わせる教師が何人かいたはずだ。しかも、ここ数年の新卒採用はごく僅か。実力主義を支持する若手がほとんどいない現場で浸透するわ けがない。

「教師にこそ必要」
ソフトウェア開発会社勤務 青木泰子(29)
賛成。聖職だがなんだか知らんが、今までなかったのがおかしい。我々サラリーマンは日々顧客や上司の厳しい目にさらされ、否応無く値踏みされてきたのです。同様に、教師も公務員も、有能・無能をはっきり区別すべきだ。無能の私が言うのもなんだが…。

 

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