点数化ニュースサイト
2003年3月5日号(毎週水曜更新)

番組改編、日テレ生放送化

日本テレビが4月の番組改編で、午前4時半から午後7時まで14時間半にわたり、ミニ番組を除く全番組を生放送化するとになった。萩原敏雄社長が24日の定例会見で明らかにした。視聴傾向の変化への対応、国際情勢を含めた“有事”への柔軟対応などが狙い。テレビ界でも例のない超ロング生編成は、社屋移転を控える日テレの新たな起爆剤になるか。

早朝から夕方までの14時間半、日テレのほぼ全番組が「生」になる。

同局では午前4時半の「ニュース朝いち430」を皮切りに、午前の「ズームインSUPER」「情報ツウ」、午後の「おもいっきりテレビ」「ザ・ワイド」「ニュースプラス1」などの報道・情報系番組で、事件、事故などへの柔軟な対応を続けてきた。

4月からはその態勢をさらに強化。関東ローカルのドラマ、アニメ再放送枠だった午前10時30分からを1時間の生活情報番組「さきどりNEWS(仮題)」、午後4時台にも1時間の生番組「汐留スタイル(仮題)」を編成。これで昼の「キューピー3分クッキング」など5〜10分間のミニ番組を除き、関東地区の全レギュラー番組が午後7時まで生対応となる。ドラマなども含めた全番組を生送出していた1950年代を除けば、テレビ史で例のないケースだという。

一昨年の米中枢同時テロ、昨年の拉致家族問題などで、テレビ界では報道・情報系番組が好調。一方でドラマなどフィクション系の視聴率不振が続いており、日テレではその傾向が顕著。萩原社長は「ドラマの視聴率不振は再放送でも同じ傾向。生番組化は視聴者のニーズに応えるもの」と説明。イラク情勢の緊迫、突発事件といった「有事」の際、緊急特番にすぐ切り替えられるなどのメリットもあるという。

【編集長の目】
なにより、他局との差別化をはかる上で効果的だと思います。視聴率的にこの試みが失敗したとしても、日テレらしさを追求して言って欲しい。どのチャンネルも同じような番組には、正直飽きてきました。


「番組の中身を考えて」
フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(26)
これがヒットしても他局はマネして欲しくないなー。横並びのテレビ報道はいい加減飽きてきました。日テレが生でどーんといくのであれば、そのまま突っ走ってほしい。他社も「長時間生放送」というハードだけではなく、コンテンツを考えて欲しい。

「思い切りいいなぁ」

iモードコンテンツ勤務 斉藤 滋(24)

これ、もろワイドショーの長時間化ですよね。在宅率が一番高い主婦にはいいですけど、学校から帰ってきた子供は、芸能人の離婚会見とか噂の食べ放題なんて見たってつまらないですよね。再放送で「あぶない刑事」好きになったぼくにはちょっとさびしい話です。

「ライブだ、ライブ!!」

プロバイダー会社勤務 前田智美(23)

いつ何が起こるかわからない時代、作り物のドラマよりずっとドラマチックな現実に皆興味津々・・でも、悪い意味でドラマチックなんだけどね。今んとこ。のほほんとはしてられないんだなあ。当事者感覚を呼び起こすためにも生放送、最適です。超期待。

「生が一番」
大学院生 服部圭介(25)
テレビの世界って、なんか作り物の世界のようで、リアリティを感じなくなっいてた私にとっては、これ大歓迎。新人キャスターが緊張して慌ててたり、不適当な事言っちゃったり、現地との回線が繋がらなかったり…そんな失敗もなぜかドキドキして嬉しいんです。

 

ニュース関心度合計(/20)

田中★★★★
斉藤★★★★
前田★★★★
服部★★




  週レビのルール

●週刊レビューはニュースを点数化するサイトです。一週間に起こったニュースから、考えてみたいニュースを週レビ編集長が5つピックアップし、レビュアーがそれに対して、 関心が高いニュース順に5点から1点までで、採点していきます。つまり総合点が一番高いニュースは、その週、一番考えてみたいニュースということになります。


★★★★★
★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★★

関心高い



関心低い

※点数は持分制。
つまり二度、3点などをつけてはいけない。

<例>

項目
news1 5点 4点 9点
news2 3点 5点 8点
news3 1点 1点 2点
news4 2点 3点 5点
news5 4点 2点 6点


その他のニュース

北朝鮮、日本海へミサイル発射
自民党でビルゲイツ公演
携帯電話中毒「ケーチュー」
番組改編、日テレ生放送化
ブームになる?女性向け日本酒

コンテンツ
ひとこま画像
音楽レビュー
映画レビュー
ブックレビュー