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2003年4月16日号(毎週水曜更新)

クローン牛は安全!?

厚生労働省の研究班は11日までに、体細胞クローン牛をめぐり「肉や乳の成分に特異な点はなく、何らかの要因で安全性が損なわれるとは考えがたい」との報告書をまとめた。約3年の研究を基に食品安全性に科学的根拠を与える内容で、年度内にも 流通解禁される見通しが強まった。

厚労省内には内閣府に設置予定の食品安全委員会で最終判断するべきだとの意見もある。高い死産率の原因が解明されていないなど問題点もあり、抵抗感が強い消費者の理解をどう得るかも課題だ。

【編集長の目】
やはり心配は心配。だから厚生労働大臣が報告して終わりじゃなく、研究班がどれだけ研究して真剣に出した結果であるかを強くアピールしてもらいたい。事後にトップが責任をとるだけでない、また違った国民への誠意の見せ方ってあるのでは?


「安心して食べたいだけ」
フリー編集者 大塚ゆきゑ(30)
欲しいのは「安全で育ちのわかる食べ物」である。死産が多く、その原因も解明されていないクローン牛は真逆の食べ物。何をして安全と言うのかわからないし、国の言うことを100%信じることなんてもうできないし、わけのわからないものは食べたくない。

「安全宣言は消費者が出す」

葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(31)

消費者が危機感を持つ時代、安全宣言を出すから食べてください、大臣に旨いと言いながら食べてもらう、というのでは難しい。今回判断材料にした科学的根拠をそのまま消費者に示せばいいと思います。後は消費者が各々の基準で判断するでしょう。

「人類の課題」

ソフトウェア開発会社勤務 大石 誠(28)

高い死産率&短命であるというクローン。成分研究のデータ上は問題無いとはいえ、正直口にするのは怖い。しかし、クローンを受け入れない僕たちはその裏で、増え続ける人口が消化する食料をどこから調達すればいいのかを考えていかなくてはいけないと思う。

「信用ならん」
ソフトウェア開発会社勤務 青木泰子(30)
数年の研究で「安全」を謳い、店頭に並べる際には品質表示の義務もない。食べる側に選ばせるつもりはないようだ。過去の厚生省と農水省の非道ぶりを振り返ってみても、信用しろというほうが無理。生産者のためであって、決して消費者のためではない。

 

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大石★★★
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