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2003年9月10日号(毎週水曜更新)

年金給付、賃金の50%は確保

 坂口厚生労働相は5日、2004年の年金改革についての試案「年金改革における給付と負担の見直し」を正式に発表した。試案は、保険料負担に上限を設けたうえで、給付水準は現役世代の平均手取り賃金の「50%から50%台半ば程度を確保する」と明記した。
 これを実現するため、約147兆円(2002年度末現在)に上る年金積立金は、2005年度から95年間で徐々に取り崩すことなども提案した。
 年金改革をめぐっては、社会保障審議会(厚労相の諮問機関)年金部会が4日、保険料を固定してその収入の範囲内で給付水準を調整する「保険料固定方式」の導入を柱とする意見書案を公表した。厚労相の試案は同方式の導入を前提に、さらに踏み込んで保険料や給付水準の具体的数値を盛り込んでいるのが特徴だ。厚労省は、厚労相試案などの内容を踏まえて、今秋に同省の年金改革案をまとめる予定だ。
 厚労相試案は、保険料を徐々に引き上げ、厚生年金の保険料率(現行は年収の13・58%、労使折半)は「20%を超えない水準」を上限とし、国民年金保険料(現行は月額1万3300円)は「1万8000円台にとどめる」としている。


[読売新聞(9月5日)より引用]

【編集長の目】
結局、本当に50%確保されるのか?と部分が非常に不安。不確実な未来に対して、毎月の年金保険料を増額されてしまうとちょっと辛い。今後ますます、年金保険料の未納者が増えてしまう気がします。


「ケチケチ婆さんになるのか」
プロバイダー会社勤務 前田智美(23)
いつの頃からか、若い世代の間でダルーく交わされる会話が「年金もあてにならんしなー。」そうなんです、こればっかりは、わかっちゃいるけど愚痴るしかない。ない金を搾り出す苦心の政策、厚生労働関係になる人たちに委ねた、我が人生の末路。

「すみません、無気力です」

フリー調査業(弁護士補助) 田中教之(27)

母親が年金を受け取り始めました。息子としては、貰えるだけでもいいなーと思っています。私も毎月国民年金を支払っていますが、完全にあきらめで支払っています。決して戻ってこないお金。と割り切って支払うくらい、希望がもてません。

「財源はどこから」

葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(32)

給付水準が上がるなら国民も納得すると思いますが、結局財源として消費税の引き上げが必要になってくるでしょう。無駄な公共事業に使われるくらいなら、自分達の年金として受け取れる方がいいが、消費税が打ち出の小槌になっては困る。

「痛すぎるんですが…」
ソフトウェア開発会社 青木泰子(30)
足りないものは国民が負担しろ、という最も短絡的で能が無い案ですね。その前にもっと削るべき余分なものがあるだろうに。これも小泉さんがよく言う「痛みを伴う改革」なの?このような悪政こそが、日本経済を低迷化させている張本人ではないでしょうか。

 

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