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2004年2月11日号(毎週水曜更新)

動物愛護法改正へ

 環境省はペット業者やブリーダーなどの動物取扱業者に対する規制強化、実験動物の飼育環境の改善などを柱に、動物愛護法の改正に取り組む方針を決めた。6日に専門家による検討会の初会合を開き、05年春までに法改正の基本方針をまとめる。
 現行法では、動物取扱業は都道府県知事に届け出るだけで開業できる。届け出制のため、業者が動物を劣悪な飼育環境に置いても、都道府県は営業停止などの厳しい罰則を科すことができない。都道府県の担当者が立ち入り調査して改善勧告・命令を出すことはできるが、命令に違反しても30万円以下の罰金が科されるだけだ。
 環境省によると、イヌやネコを狭いオリに閉じ込め、過剰な繁殖をさせるブリーダーなどが「30万円払えば済む」と、違反を繰り返す悪質なケースも多い。このため、同省は業者を登録制にして規制を強め、専門的な知識を持つ技術者を置くことを義務付けたり、命令に従わない場合は営業停止処分にすることも可能にする法改正を目指す。
 また、ラットやマウスなどの実験動物、牛や鶏など畜産で飼われている産業動物については、明確な飼育規定が盛り込まれていない。欧州では、実験動物を扱う業者や研究施設は免許が必要とされるほか、産業動物の飼育や運搬についても詳細な規定がある。検討会では、これらの動物について、法規制と自主的ガイドラインに基づく環境改善のどちらが適切かなどを議論する。


[毎日新聞(2月5日)より引用]

【編集長の目】
現在のペット業者の問題を考えると、愛護法改正は賛成です。しかし、対象となる動物を際限なく広げていくと、本末転倒になってしまうのではないでしょうか。人間は動物の犠牲があって生きている。その考えの上にたって、動物を守りたいです。


「罪には罰を」
プロバイダー会社勤務 前田智美(24)
高額な犬や猫が飛ぶように売れる今、それを利用した悪徳な犯罪が後を耐えません。里親を装って犬や猫を譲ってもらい、動物実験業者に横流したりするそうです。動物愛護法はもっと厳しくて良いと思います。犬や猫が札束にしか見えない人がいるのですから。

「チェック体制も求む」

ポータルサイト勤務 高橋明彦(29)

「家畜にはなんら保護基準が無い」…こんな法の落とし穴が生む不幸は、人権とかまだ多くあると思う。法が守るべきものは弱者。センセイたちが国会で殴りあうその手とやる気は、動物や環境を守る法整備にこそ使って欲しい。

「ぼくが犬を飼わない理由」

iモードコンテンツ会社勤務 斎藤滋(25)

そもそも、"ペット"がぼくは嫌いです。食用ならば、自分の生をつなぐための動物の死で、仕方が無い、といえます。ただ、愛玩のために生命を所有・売買するというのは、人間の傲慢だとぼくは考えます。規制強化よりも、もうちょっと深く考えていみたいです。

「食べる前まで愛護?」
ソフトウェア開発会社勤務 青木泰子(31)
“いのち”を扱うペット業者にある程度の倫理観が必要なのは当然だろう。法律によってそれを促すのも大賛成。気になるのは畜産動物の扱いだ。家族の一員として可愛がられるペットと違い、いずれ食べられる運命の動物たち。愛護精神をどこまで適用するべきか。

 

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