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2004年3月31日号(毎週水曜更新)

国連でイスラエル非難案

 米国は25日の国連安全保障理事会で、イスラエルによるイスラム原理主義組織ハマスの創始者ヤシン師殺害を受けてアルジェリアが提出したイスラエル非難決議案に拒否権を行使、同決議案は否決された。
 ネグロポンテ米国連大使は安保理で「決議案はハマスが行ったテロ行為を非難しておらず、中東問題の現実を反映していない」と拒否権行使の理由を説明した。
 採決結果は、安保理メンバー15カ国のうち賛成11、反対1(米国)、棄権3(英国、ドイツ、ルーマニア)。
 否決を受けてパレスチナ自治政府の国連代表部は、同様の決議案を国連総会で採決にかける意向を明らかにした。同総会決議に法的拘束力はないが、米国などに拒否権を行使する権限はなく、採決にかけられれば採択される見通し。


[共同通信(3月26日)より引用]

【編集長の目】
バックにアメリカがついているからと、まさにイケイケのイスラエル。複雑な民族の歴史はあるのでしょうが、どうも悪い方悪い方に向かっているようにしか思えません。こんな時にこそ、本来は世界の警察が働かなければいけないと思うのですが。


「平穏はまた遠のく」
大学職員 石井涼子(24)
歴史の教科書どおりの決議結果。当たり前で驚きもしないががっかり。この先国連総会にかけてイスラエルが非難されたら、米はますます国際関係の中で異物化してしまう。先進国の安全保障の均衡が崩れてく。もっと平和な答えを出して欲しかった。平穏が恋しい。

「とめどない暴力連鎖」

プロバイダー会社勤務 前田智美(24)

憎悪と暴力の連鎖に更に火をつけたヤシン師暗殺。その責任はハマスのテロより重き、と非難すべきとは思いますが、ハマスのテロで亡くなった遺族の方々から見れば・・。それぞれの命に差はなく、ただ次なる犠牲者を少しでも減らすための採決でありますように。

「火に油を注いでます」

ソフトウェア開発会社勤務 青木泰子(31)

大掛りな戦争なら武力で終結できるだろう。しかしテロはごく簡易な爆弾とそれを爆発させる人がいるだけで簡単にできてしまう。防ぎようがない。根絶するにはテロの動機そのものを取り除くしかないのだ。米国もイスラエルも本気で根絶する気はないんだろうな。

「我」
フリー編集者 大塚ゆきゑ(31)
米はイスラエル非難決議案を一人で拒否し、イスラエル大使はヤシン師暗殺の正当性を強調した。殺害事件が起きたパレスチナ自治区ガザ市では生まれた子供に「アハマド・ヤシン」と名付ける親が続出している。それぞれが我を通す中で日本はどんな我をはれる?

 

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