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2004年6月16日号(毎週水曜更新)

多国籍軍、自衛隊は必要

 イラク暫定政府のヤワル大統領は10日、ワシントン市内で会見し、イラク多国籍軍への自衛隊参加について「日本は参加してほしい国の筆頭」と明言し、歓迎する意向を示した。
 これまでのイラクでの自衛隊の活動について「ごく普通のイラク人が自発的に評価している。素晴らしい貢献をしてくれている」と持ち上げた。
 米軍主導の多国籍軍が今月末の主権移譲後も治安維持活動の中心になることについては「多国籍軍がいなければ力の空白が生じ、(イラクは)殺人者や暗黒の軍隊のジャングルになってしまう」と必要性を説明。「多国籍軍は国連が承認しており、(駐留米軍による)占領とは違う」と正当性を強調しつつ、イラク人部隊の訓練を促進し、自前の治安維持体制を早期に確立したい意向を示した。


[毎日新聞(6月11日)より引用]

【編集長の目】
イラク暫定政府の性質を差し引いても、「日本が必要だ」と言った発言は大きいと思うんです。アメリカの為ではなく、イラクの為の自衛隊派遣と、はっきり言い切るチャンスではないでしょうか。アメリカの向こうにイラクがある関係ではなく、日本とイラクの二国間の関係を考える事が大切だと思います。まぁ、憲法問題等はありますが。


「お土産アメリカ外交?」
ポータルサイト勤務 高橋 明彦(29歳)
厳しい選択。多国籍軍の存在価値と貢献の素晴らしさは認めます。そこは間違いない。問題はプロセス。ブッシュとの昼飯での独断発表とサミットでのニヤけた(失礼)小泉氏。納得がいきませんし、絶対、順番が違うよ。これで僕の小泉支持率は激減です。

「軍隊参加は反対」

大学職員 石井 涼子(24歳)

今の米主導の支援が本当に人道的なのか各国賛否両論である中、日本が多国籍軍に参加するのは危険。軍事加担したと思われても仕方ない。自衛隊の目的が純粋に国家運営を助けるためだということを各国に認識して欲しいから、曖昧な軍隊には参加して欲しくない。

「日本人として」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

自衛隊の人道支援とアメリカ軍の殺戮や虐待が、ひとつの多国籍軍にカテゴライズされるのは想像つかないけど、強いアメリカが必ず勝利するという幻想が崩れた今、自衛隊の存在意義の高さを、復興支援活動を通じてイラク国民や世界に示してほしいと思う。

「国民の責任は大きい」
フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)
今までのODAの実績やPKO活動を踏まえても、他の各国の軍隊よりもしっかり人道支援ができるのは自衛隊だけだと思います。ただし、自衛隊員の命の保障は無いでしょう。その選択をした国会議員を選んだ私たちは、その責任を負うべきだと思います。

 

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