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2004年7月28日号(毎週水曜更新)

エルニーニョもどき

 この夏の40度を超す記録的な猛暑や新潟、福井などの集中豪雨を起こした原因は「エルニーニョもどき」と呼ばれる太平洋中央部の水温上昇とみられることが、山形俊男東大教授(気候力学)の研究で23日までに分かった。
 高水温で活発化した大気の対流がベルトコンベヤーのように連なって、日本に暑い夏をもたらす太平洋高気圧を強めているという。猛暑は、8月中旬まで続く見通しだ。
 エルニーニョは南米ペルー沖の海水温が上昇する現象で世界的な異常気象を起こす。現在、ペルー沖は平年より冷たく、エルニーニョではない。
 ところが、太平洋中央部の赤道域では深さ100メートル付近に暖水塊が居座り、海面温度も平年より1−1・5度高いことがブイなどでの観測で判明。山形教授は「エルニーニョもどき」と名付けた。


[共同通信(7月23日)より引用]

【編集長の目】
ここ数年、夏はいつも異常気象。なにかが狂ってきているような、嫌な気持ちになるのですが。エルニーニョもどきと言われて、なんだか少し安心。しかし、命名されただけで根本的な何かが解明されたわけじゃないんですよね。そう考えて、また心配。来年こそ普通の夏になるといいですね。


「気候に合わせて移住」
大学職員 石井 涼子(25歳)
6月末1週間ドイツに行きました。快適。涼しいし湿度は低いし。帰国後は連日猛暑そして夏バテ。このまま温暖化で日本が暑くなるなら留学→そのまま移住と気候に合わせて人生を選択するのも幸せかもと…共に旅した現地在住通訳さんの生活を欲してるこのごろ。

「東京に住むのは厳しい!?」

フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)

東京も40度近くなったそうで、住んでいなくてよかったなぁという気にさえなりました。営業で外回りしていたら?と想像しただけも汗をかいてしまいました。東京に戻る予定ですが、ちょっと躊躇してしまいますね。夏だけ、どこか非難しようなかぁ。

「夏は暑いものだが」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

昨年は8月に寒くて長袖を着る日があったが、暑くても異常気象なのですね。正常な夏というのも結局は統計学ですから、四季が曖昧になるよりは夏は暑い方が良いと思ってます。この暑さを利用してダイエットしている人もいて、効果2倍で捗っているようですよ。

「人間にできること」
大学院生 服部 圭介(27歳)
自然の前では人間は無力だ…なんて当たり前のようなことを再認識させられた今回の豪雨。しかしこの異常気象が人間の経済活動の結果なのだとしたら,あながち「無力だ」なんて思わない方がいいのかもしれません。原因解明と対策のための研究者の努力に期待します。

 

ニュース関心度合計(/20)


石井

田中
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浅羽
★★
服部
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