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2004年11月17日号(毎週水曜更新)

領海侵犯、中国原潜と断定

 政府は十二日午後、日本の領海を侵犯した潜水艦を中国海軍の原子力潜水艦と断定、町村信孝外相が中国の程永華公使を外務省に呼んで抗議し、謝罪を求めた。程公使は「調査中」を理由に、謝罪しなかった。政府は原潜が領海侵犯後も浮上せず国際法を無視した事態を重く受け止めており、引き続き謝罪と再発防止を求める方針だ。
 中国原潜は十二日午前七時十分ごろ、日本が領空外に設定している防空識別圏(ADIZ)の外に出た。海上自衛隊はP3C哨戒機と護衛艦、対潜ヘリコプターによる監視を継続し、同日午後一時十一分、沖縄本島から北西約五百キロの公海上、中国領海から約百五十キロの地点まで追尾。この時点で、潜水艦が北北西に針路をとり中国方面に進行。大野功統防衛庁長官は原潜が再び領海侵犯する恐れはないと判断、同日午後三時五十分、海上警備行動の終結を命じた。
 潜水艦を中国原潜と特定した理由について、大野長官は、潜水艦が中国の港湾に入ったことは確認されていないものの、(1)潜水艦が中国方向に進行(2)周辺国で長時間潜航が可能な原子力潜水艦を保有しているのは中国とロシア(3)水深の浅い東シナ海を潜航するための海中のデータを把握−などの理由から「総合的に勘案した」と述べた。また、大野長官は、中国戦闘機の行動を警戒するため、空中警戒管制機(AWACS)が十日から警戒活動をしていたことを明らかにした。
 これを受けて町村外相は十二日午後五時、程公使を外務省に呼んで、「中国による東シナ海でのガス田開発や海洋調査船の一連の問題で日中協議を続けている中での出来事であり、大変に遺憾だ」とし、中国側の謝罪と再発防止策を求めた。程公使は「本国に報告するが、調査中であり、すぐ謝罪するわけにはいかない」と応じた。外務省は、中国側が何らかの見解を出した段階で、改めて対応する方針だ。


[産経新聞(11月13日)より引用]

【編集長の目】
日中関係に影響を与えたくないとする政府の考えもわかりますが、その前に守るべきものがあるのではないでしょうか。今回の政府の対応に、どうしても弱腰な印象を受けてしまいます。温和なのは日本人の美点だけれども、それだけではなめられるでしょう。


「新たな脅威」
フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)
九州にいると海辺にいろんな船がやってきますが、原子力潜水艦となると、ちょっと怖いです。中国に狙いが資源だけなのであれば、もっと話し合うべきなのに。まさしく水面下で動いているのが不気味です。北朝鮮だけでなく、中国も警戒する必要がありますね。

「これを機にODA再検討を」

大学院生 服部 圭介(27歳)

このような「意図的な侵入」の目的は何だったのでしょうか。靖国問題に対しての牽制か、日本の軍事能力のテストか、それとも…といろいろ考えてしまいます。とりあえず、そんな立派で不気味な原潜を作る国に対してODAが必要かどうか再検討して欲しい。

「お隣さん」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

お宅の柿の木が塀を越えてウチの庭に入っているのよ、何とかしてくれないかしら?なんてことになったら、枝を切ってお茶菓子を持って謝りに行く。最終的に仲良く付き合うことが前提となっているので難しいですね。中国はお茶菓子持って謝ってくれるかな。

「中国は大人な北朝鮮か?」
ポータルサイト勤務 高橋 明彦(30歳)
最近の中国好景気や十二楽坊などでダイブ身近に感じますが…過去の歴史的経緯も考えると、合理的な欧米露、宗教的な中東と比較して個人的に中国は謎で怖い隣人といった感じです。近所なので仲良くしながらも警戒を怠らない…まだそうすべき時期かと。

 

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