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2005年1月19日号(毎週水曜更新)

阪神大震災、昨年70人が孤独死

 阪神大震災の被災者らが入居する兵庫県内の災害復興公営住宅で、1人暮らしの入居者が誰にもみとられずに死亡するいわゆる「孤独死」が、昨年1年間で70人に上ったことが13日、分かった。西宮市では昨年11月、65歳の男性が自宅ベッドの上で死後約1年8カ月経過し、白骨化して見つかった。
 統計がある00年以降の復興住宅での孤独死は、00年56人▽01年55人▽02年77人▽03年69人で、合わせて327人になる。
 県と15市町が管理する復興住宅(約2万4200戸)で、単身者が室内で遺体で見つかったり、室内や近辺で自殺するなど、県警が「変死者」として検視した件数を基に毎日新聞が集計した。
 男性の白骨遺体は昨年11月17日、西宮市の県営復興住宅の一室で見つかった。県住宅供給公社などによると、男性は02年ごろから家賃を滞納し、県が03年2月に入居許可を取り消した後、退去を求めて提訴。判決に基づき、強制退去を求めるために訪れた県職員が遺体を発見した。
 関係者によると、男性は元鍵職人で、03年3月10日に市役所に生活保護費を受け取りに来て以来、姿が見えなくなったという。遺体の状況などから、その後しばらくして病死したらしい。
 男性は留守がちで、老人会などにも参加していなかったという。また、ボランティアによる見守り活動などは行われていなかった。


[毎日新聞(1月14日)より引用]

【編集長の目】
ひとたび大地震が起こってしまえば、二度とそれ以前の暮らしには戻らないんですよね。どんな被害が少なかったとしても、生活は変わってしまう。そういう意味では、被災者の方々にとって震災は続いたまま。街が元通りになったら復興終了ではなく、長い期間のケアが必要な問題なのだと思います。


「互助機能」
iモードコンテンツ会社勤務 斎藤 滋(26歳)
例えば、おばあちゃんを亡くした子供が、子供を亡くしたおばあさんの世話をしてあげる。そういうのいいな、…なんて思ってはみたけれど、難しいですよね。他の人で埋められる穴と、物理的な代替があることで余計に感じてしまう心の穴もありうそうだし。

「本当のつらさ」

フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(28歳)

震災一年後に、さら地と仮設住宅の隣に建てられた新築のアパートに申し訳なく住み始めたことを思い出す。そのころのニュースは、孤独死と住宅の被災認定。災害のつらさというのは、このような時間がかかっても解決できないものにあると思う。

「ボランティアに期待すべき?」

大学院生 服部 圭介(27歳)

災害時のような非日常時のボランティアとは違い、復興住宅とはいえ日常的な生活の中において、住宅を一軒一軒回るようなボランティア活動が全ての人に受け入れられるでしょうか。難しい気がします。親族や友人や復興住宅のコミュニティでの努力を期待します。

「二次、三次災害の防止」
ポータルサイト勤務 高橋 明彦(30歳)
常に問題は「報道後」にあると強く感じます。報道や世間の注目度が下がった後に…人々を苦しめる様々な問題。そこは僕ら、特に地域社会として支えていくべきだとも。瞬間的な不幸を、別な継続的な不幸に変えないために…助け合うべきですね。

 

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