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2005年2月16日号(毎週水曜更新)

「万能細胞」から大脳細胞

 いろいろな細胞に育つ能力があるマウスの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)から、大脳の元になる細胞を作り出すことに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹グループディレクターらが成功した。ハンチントン病など大脳細胞の遺伝子異常で起きる病気の研究に応用できそうだ。米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンスの電子版で7日発表する。
 ES細胞は「万能細胞」とも呼ばれる。これまでに中脳の細胞に育てた例はあるが、大脳細胞はうまくできなかった。笹井さんらは新しい培養方法を考案し、大脳皮質や大脳基底核と呼ばれる部分の細胞を作った。
 これらの細胞の遺伝子を改変して病気につながる異常を起こせば、薬の効果を試験管内で調べる実験に応用できる。
 笹井さんは「今後1年ほどかけて、人のES細胞からも大脳細胞を作りたい」という。


[朝日新聞(2月7日)より引用]


「受精卵の魔力」
大学職員 石井 涼子(25歳)
ES細胞にここまで威力があるとわかると、もしや受精卵を飲めば不治の病も治るんではないか…そのうち受精卵が足りなくて献血ならぬ献卵なるものが生まれるのではないか…と想像する。ローマ教皇が激しく非難しそうだが、この手の研究に私は協力したい。

「研究者の努力に脱帽」
大学院生 服部 圭介(27歳)
新薬の実験を生身の人間にしなくてもよい時代が近づいてきているということでしょうか。遺伝子異常に関する多くの試験管実験ができれば癌も怖くなくなるかもしれません。いつもながらこういった技術の進歩に貢献する研究者達の努力には頭が下がります。

「クローン人間の素」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(30歳)

「神の領域」が本格的に見えてきましたが…僕は研究にブレーキをかけるのは難しい気が最近してます。だって「研究者」って研究に人生をかけてる+前に進む覚悟が違う…と。賛否含め国は早めに議論をして方向を決めげるべきかと。新たな不幸を産む前に。

「本当のアトム」

葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)

踊るアシモは微笑ましいが、遺伝子研究や細胞研究などは気味が悪い。研究が進めば、作り出した細胞で人が形成されるのだろうか。未来の世界の本当のアトムは空も飛べず人並みのパワーを持った、僕らと見分けが付かない生身の体なのかもしれませんね。

 

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