点数化ニュースサイト
2005年7月27日号(毎週水曜更新)

「専業主婦 何もしない人多い」

 「家でごろごろしている主婦が子供を産まないんです」
 政府税制調査会(首相の諮問機関)の配偶者控除の存廃をめぐる議論の中で、複数の委員が専業主婦を侮辱したと受け取れる発言をしていたことが議事録で分かり、波紋を広げている。政府税調の事務局を務める財務省では「議事録を公開することで、税制改正論議の透明性を高めている」としているが、配偶者控除の廃止論議は賛否が分かれており、委員の発言は今後の改正論議にも影響しそうだ。
 “侮辱発言”が明らかになったのは、「サラリーマン増税」と批判された個人所得課税改革の論点整理に向けて行われた五月二十七日の基礎問題小委員会の議事録。
 議事録では配偶者控除の存廃をめぐり、ある委員が「働く女の人は(人生に)前向きで、子供を産みたい。働かないで家でごろごろしている主婦が子供を産まないんです」としたうえで、「いまパラサイト・ワイフというのができてきた。つまり、生命力のない人たちがたくさん生じていて、お金を持ってぶらぶらしているんですよ」と発言した。
 別の委員も「働いている女性の方がちゃんとご飯を作るというデータもあるんです。専業主婦で時間がいっぱいある人こそ、コンビニで買ってきて発泡スチロールで食べさせちゃうというのが多いんです」と追随した。
 こうした発言を民放のワイドショーなどが放送し、二十日の参院の郵政民営化審議でも、民主党議員が質問の中で問題視した。
 基礎問題小委員会は、学識経験者やエコノミストら女性三人を含む計二十六人で構成され、税制改正の実質的な審議を行っている。議事録について財務省は「個人攻撃などの発言は委員の了解を得て手直しするが、審議の透明性を優先し、発言内容は原則そのまま公開している」と強調している。委員同士の真剣な意見の応酬は大切だが、専業主婦への配慮が欠けた点は否めず、今後も尾を引きそうだ。
 

[産経新聞(7月21日)より引用]


「いい加減に」
サッカー新聞社勤務 斎藤 滋(27歳)
森元首相が得意としていたこの類の失言ですが、発言そのものより、こういった発言をしてどういった影響・批判があるのかを想定できない人々が国政の高度な位置にいるかと思うと、悲しい気分になります。学習能力・予測力の欠如が痛々しいです。もうホント。

「税金を上げる前に」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
何もしない主婦もいれば、103万円ギリギリで税金対策して生活をしている主婦もいる。委員会内で発言内容が際どくなるのは構わないが、増税の理由を捻出する前に、行政改革すべきでは。官僚の腐敗を正さないでは、誰も増税を受け入れがたいと思う。

「配偶者控除の意義を忘れるな」

大学教員 服部 圭介(28歳)

配偶者控除の廃止は、「制度によって女性の仕事をするかしないかの選択を阻害しないようにする」ためであって、専業主婦がごろごろしてるとかコンビにで飯済ますとか子供産む産まないとかは全く関係ない。戯言は会議室の外でやってください。

「近視眼的会議」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

確かに国が少子化とか生産性を考えると…主婦に「もっと産んで欲しい」じゃなきゃ「働いて欲しい」という短絡的な考えをしそうです。1面正しいし1意見としてありだけど…国の税制を考える場でこんな発言があるのはちょっと勘弁して欲しいですね。

 

ニュース関心度合計(/20)


斎藤
浅羽
服部
高橋




  週レビのルール

●週刊レビューはニュースを点数化するサイトです。一週間に起こったニュースから、考えてみたいニュースを週レビ編集長が5つピックアップし、レビュアーがそれに対して、 関心が高いニュース順に5点から1点までで、採点していきます。つまり総合点が一番高いニュースは、その週、一番考えてみたいニュースということになります。


★★★★★
★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★★

関心高い



関心低い

※点数は持分制。
つまり二度、3点などをつけてはいけない。

<例>

項目
news1 5点 4点 9点
news2 3点 5点 8点
news3 1点 1点 2点
news4 2点 3点 5点
news5 4点 2点 6点


その他のニュース

人民元:通貨バスケット制へ移行

組織犯罪処罰法改正を諮問
「専業主婦 何もしない人多い」
成果主義で手取り2万円
フジに苦情、批判1万5900件

コンテンツ
ひとこま画像
音楽レビュー
映画レビュー
ブックレビュー