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2005年7月27日号(毎週水曜更新)

成果主義で手取り2万円

 営業成績によって増減する給与制度で、6月の手取り額が約2万2000円となった富士火災海上保険(東京)の男性社員(52)が15日、生存権を定めた憲法に違反するなどとして、3−5月の平均給与約21万9000円などの支払いを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。
 申立書によると、男性は勤続23年の営業担当。営業成績が悪いと、給与が一定の割合で差し引かれる同社の制度で、6月の給与は額面11万5000円となった。所得税や社会保険料などが控除され、約2万2000円しか支給されなかった。
 富士火災海上保険は2000年から、成果主義の「増加精算金制度」を導入。昨年には住宅手当なども廃止したという。  
 

[四国新聞(7月15日)より引用]


「成果主義はいいけれど」
サッカー新聞社勤務 斎藤 滋(27歳)
成果に応じて差し引く形はよくない。同じ成果主義でも、最低給与を低めに設定して、成果分をそれに上乗せする形のほうが、ポジティブなやる気が出るのでは。減点式査定は、短期的には脅しになりますが、それ以上を望むにはちょっと。そのことが気になりました。

「会社員≠安定」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
労働組合のある企業で、どうしてこんな制度が実施されているのでしょうか。社員の最低限の生活も守れないでは、会社も組合も存在意義なしですね。成果主義自体は良いと思いますが、生活できないほどの下げ幅では、安定を求めることはできないですね。

「是非は言い難い」

大学教員 服部 圭介(28歳)

行き過ぎた成果主義…と言われそうですが、その他の月の給与の状況がわからないので何とも言えません。「ある月には成績が良くて100万貰えた」なんてことがあるならばそれほど問題ではないと思う。そういう職業もたくさんあるのだから。

「制度と優しさ」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

難しいですね…アルバイトが時間の多寡で給与が決まるのと同様に、成果報酬型であれば成果で左右されるのも仕方ない、、とも。ただ…勤続23年の仲間に対する処遇としては、やや人間味にかけますよね。そのバランスを、もう一度会社は考るべきかと。

 

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