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2005年8月3日号(毎週水曜更新)

小中高教員高齢化

 平成十六年度の全国の小中高校教員の約三分の二が四十歳以上の「中年」で、二十歳代の「若手」は一割を切ったことが二十八日、文部科学省の学校教員統計調査中間報告で分かった。平均年齢はいずれも過去最高記録を更新し、教員の高齢化が一層進んだ。小学校と高校では五十歳以上が約三割を占めているが、同世代は今後十年以内に定年退職するとみられ「世代交代」が一気に加速しそうだ。
 文科省では、全国の国公私立の小、中、高校、大学などの全教員を対象に三年ごとに調査しており、今回は平成十六年十月一日現在を調べた。
 中間報告によると、教員の平均年齢は小学校が前回比〇・七歳上昇の四四・一歳、中学校は一・一歳上昇の四二・九歳、高校は〇・五歳上昇の四四・三歳となり、過去最高だった前回をいずれも上回った。
 四十歳以上の教員が占める割合は小学校で67・9%、中学校で64・0%、高校で66・7%と約三分の二に達し、五十歳以上は小学校で29・6%、中学校で23・2%、高校で31・4%となった。
 二十歳代は減少傾向にあり、小学校が8・9%、中学校が8・7%、高校が8・6%といずれも一割を割った。中学校は深刻で、六年前の13・9%から5・2ポイントも低下した。
 小学校教員では、離職者数が平成十二年度の九千三百十九人から十五年度の一万三千三百十四人に四割増。今後、「団塊の世代」が退職期を迎えるため、各自治体では社会人や教職経験者を採用する動きが出ている。
 こうした傾向について、高橋史朗明星大学教授は「(世代交代により)教育界は地殻変動が起きており、イデオロギー対立に終止符が打たれる時代に突入する。組合型の発想が終わり、構造改革が迫られる」と話している。
 

[産経新聞(7月29日)より引用]


「あと、20年もすれば・・・」
フリー調査業(弁護士補助) 田中 教之(29歳)
確かに、若い先生が少ないのは事実。採用人数も少ないし、40,50代の先生の離職率も低い。個人的な推測ですが、若い先生は先輩から、何でも仕事を押しつけられて、精神的にも肉体的にも負担になっているのでは?せめて管理職は若くして欲しいです。

「30代は若手」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
学校に限らず社会に共通の問題だと思う。一般企業は学校より経営環境がシビアなので既にリストラなどの構造改革を段階的に行って対応している。もっと抜本的な高齢化社会対策として、30代は若手、中年は50代からと認識を改めてはいかがだろうか?

「中年、年配は安心」

大学職員 石井 涼子(26歳)

子どもが知るべき教養は今も昔もそうは変わらないと思う。20代も50代も持っている基礎的な教養は同じかもしれないが、やはり年の功。中年の方が精神的にも安定し、伝統をよく知っているはず。私が親なら、中年もしくはそれ以上の教員に習わせたいな。安心する。

「若さが必要な職場」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

生徒との気持ちの近さなどを考えると…若い先生ってきっと必要だと思うのです。僕も慕った先生は30代前後の先生が多かったし。そもそも40歳以上ばかりの職場に「活気」ってなさそうだし。。文部省も、年代バランスなんて計算できるだろうに…意外と雑な採用計画だなぁ。。

 

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