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2005年10月26日号(毎週水曜更新)

議員年金制度廃止

 自民党は二十日、臨時役員会を開き、国会議員年金制度を完全廃止する方針を確認し、党改革実行本部で詳細を検討することになった。だが、同日の各派閥の総会などでは、公的年金との統合までの暫定措置で乗り切ろうとした与党の当初案を、小泉純一郎首相の意向で唐突に変えたことへの反発も相次いだ。
 谷垣派の川崎二郎会長代行は、同派総会で「小泉さんの鶴のひと声で廃止せよとなった。河野洋平衆院議長はご立腹だ」。河野グループでも、衆参両院議長のもとで検討してきた改革に首相が介入したとして、批判が噴出した。「(方針転換の)プロセスがはっきりしない」(旧亀井派)や「毎年百万円超の納付金を払っている。全額返してもらわないと横取りだ」(山崎派)との声も。
 公明党の中央幹事会でも「(議員年金がなくなると)優秀な人材が集まりにくくなる」「資産を持っている人しか議員になれない」と、慎重論が相次いだ。
 一方、民主党は、議員年金制度を平成十九年一月から廃止する法案を衆院に提出した。同党は議員年金廃止の方針を与党に先駆けて打ち出しており、来年の通常国会での法案提出、成立を目指す与党に対抗して「改革のスピード」をアピールし、議員年金廃止論議を主導する狙いだ。
 しかし、実施時期については来年四月とする与党より九カ月の「遅れ」をとっている。
 法案は、議員年金制度廃止に伴い、すでに年金を受給している議員OBへの支給は継続するものの、額を三割減らし、在職三年以上の現職議員に対してはこれまでに納付した額の五割を返還するという内容。在職三年未満の現職議員には納付金を返還しない。  
 

[産経新聞(10月21日)より引用]


「本当にいいのは」
大学教員 服部 圭介(28歳)
議員に対する「見える形の報酬」を減らし、「見えない形の報酬」を増やすよりは、その逆の方が好ましい。ただ前者は国民ウケがいいからどの党も打ち出すんでしょうね。私は優秀な人材を確保するために、(見える)報酬アップ&定数削減が最も良いと思う。

「良い制度を作ればいいのでは?」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
納付した全額が返還されないのは確かに筋違いに思えます。ただ、年金改革しようとしている張本人なのだから、現行制度に固執しないで新しい年金制度に期待してほしい。国会議員でさえ利用する制度なら、増え続ける年金未納者達も考え直すかもしれません。

「百年安心じゃないの!?」

派遣社員 前田 智美(25歳)

中には「老後の生活が心配」というバカ正直な声も上がっているとのことですが、それって「国民年金だけでは老後の暮らしは危ないですよ」と言ってるようなものですけど!「全額返してもらわないと横取りだ」という人、それは私たちの世代も同じです。

「やっぱり反対する人いるんだ」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

既得権益にすがり付く断末魔に聞こえる。僕は小泉さんは「かっこつけのナルシスト」であり、それでイイと思ってます。見られてると思うから悪いことをしない。議員年金は廃止すればかっこいい→動くと。これに反対すると「俺の金を取るな」と聞こえますよ、議員さん。

 

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