鈴木宗男衆院議員(新党大地)による外務省への質問主意書攻勢が止まらない。特別国会での締め切り日だった31日には17件の質問主意書を提出し、これまでの累計は計28件に達した。
外務省が回答できたものは11件にとどまっており、同省は「徹夜で答弁書作りをしないと間に合わない」と悲鳴をあげている。
1日には、在モスクワ大使館に私有車売却による裏金がプールされていたのではないかとただすものなど、4件の質問主意書への答弁書が閣議決定された。
モスクワ大使館の「裏金問題」についての質問主意書では、大使館内に「ルーブル委員会」と呼ばれる裏金作りのシステムがあったと指摘。「大使館員の私有車を売却して得たルーブル現金」を、総務担当の参事官や書記官が執務室内の金庫か鍵のかかるキャビネットに保管し、「闇レート」で換金していたなどと、生々しく記している。
これに対し、外務省は答弁書の中で、「おたずねの事実は確認されていない」などとしている。
また、外務省は、在外職員の交通事故に関する質問主意書への答弁書で、1980年度以降、7件の在外職員の飲酒運転による人身事故が確認されていることを明らかにした。
[読売新聞(11月2日)より引用]
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