韓国で中国産のキムチから寄生虫の卵が検出され消費者の批判が高まる中、今度は中国政府が、韓国産キムチから卵が検出されたと発表。韓国側は中国の「報復措置」だと反発し、両国の摩擦が激化している。
中国の検疫当局は10月31日、韓国産のキムチや焼き肉のたれなど計10種類から寄生虫の卵が検出されたと発表、関連食品の輸入禁止措置を取った。
だが、製品から卵が検出されたとされた韓国の大手食品企業は「中国へ輸出した実績もないのになぜこうした発表があるのか理解できない。中国産から卵が検出されたことへの報復措置だ」と批判。韓国マスコミは1日「韓中『キムチ戦争』の兆し」(文化日報)とトップニュースで報じた。
韓国政府は10月21日、中国産キムチ9種類から寄生虫の卵が検出されたと発表。これに対し中国側は中国との協議を経ずに検査結果を発表したと反発。中国の寧賦魁駐韓大使は「キムチのような小さい問題が大きな問題に拡大しないようにしなければならない」と憂慮を表明していた。
韓国の外交通商省は中国側に検査結果など詳細を照会し、今回の問題が大きな通商摩擦に発展しないよう腐心している。
[産経新聞(11月1日)より引用]
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