静岡県伊豆の国市、県立高校1年の女子生徒(16)が母親(47)に劇物のタリウムを摂取させたとされる殺人未遂事件で、女子生徒がインターネット上で日記形式の簡易ホームページ「ブログ」を開設し、母親を狙った動機を示唆する記述をしていたことが1日、県警少年課と三島署などの調べでわかった。
同課などは動機解明を急ぐとともに、タリウムの入手先を調べている。
調べによると、女子生徒は8月中旬ごろから10月20日ごろまでの間、自宅などでネズミ駆除用の薬剤などとして使われるタリウムを母親に摂取させ、殺害しようとした疑い。母親は意識不明の重体となっている。
女子生徒も21日に体調を崩して入院したが、タリウムなどの中毒症状は出ていなかったという。女子生徒の部屋にはタリウムのほか、複数の薬品があり、化学関連の本なども見つかっている。女子生徒は高校の化学部に所属しており、毒劇物に対する知識が豊富だったとみられる。
一方、女子生徒が通っていた県立高校の校長は、「女子生徒はまじめに通っていた。家庭状況の相談はなく、問題も把握していない」と説明。タリウムについては「学校にはない」とした。
[読売新聞(11月1日)より引用]
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