京都府警捜査一課と川端署は26日、女子大学生2人を酒に酔わせ集団で乱暴したとして集団強姦(ごうかん)容疑で、京都大アメリカンフットボール部「ギャングスターズ」の元部員で京大4年の男子学生3人を逮捕した。
逮捕されたのは京都市左京区の工学部生、白井淳平(22)と農学部生、池口亮(23)、経済学部生、木戸晶裕(22)の3容疑者。3人とも「合意の上の行為だった」「やってない」などと容疑を否認しているという。
調べでは、3人は「鍋パーティー」と称する会を開催して女子学生を酒に酔わせ乱暴することを計画。昨年12月23日未明、木戸容疑者のマンション自室で、京都市内の19歳と20歳の女子学生2人を泥酔させ、乱暴した疑い。2人はそれぞれ12月末と今年1月中旬、川端署に被害届を出していた。
3人は焼酎の瓶をルーレットのように回し、飲む順番を決めるゲームをして、女子学生に焼酎を一気飲みさせていた。パーティーは白井容疑者が企画、午後9時ごろから始めた。女子学生2人は友人で、うち1人は白井容疑者の知人。当初は別の女子学生も参加していたが、途中で帰ったという。
白井容疑者らは2、3回、鍋パーティーを開いており、ほかの男子学生も加わっていた。府警は余罪や別の学生の関与についても追及している。
同部は国公立大初のアメフット部として1947年に創部。学生日本一に6回輝き、社会人の優勝チームと日本一を争うライスボウルでも4回、優勝した。白井、木戸両容疑者は昨年のチームのレギュラーで、11月末に引退していた。
集団強姦(ごうかん)罪は早稲田大生らによる女子大生集団暴行事件を受けて改正刑法に盛り込まれ、2005年1月に施行された。
[産経新聞(1月27日)より引用]
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