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2006年2月8日号(毎週水曜更新)

消えるフィルムカメラ、さよなら特需

 デジタルカメラ市場が急成長を遂げる中、フィルムカメラの需要が静かな高まりをみせている。業界大手のニコンとコニカミノルタホールディングスが一月中旬、フィルムカメラ事業の縮小、全面撤退を表明したことが要因とみられる。愛好者らの駆け込み購入に金沢市内では在庫切れとなる量販店も出るなど、フィルムカメラの「さよなら特需」は今後も拡大しそうだ。
 ニコンはデジタルカメラに経営資源を集中するため、二機種を除いてフィルム一眼レフカメラの生産を中止すると表明。続いて、コニカミノルタが採算悪化を理由に三月末でカメラ事業全般から撤退すると発表した。
 金沢市のカメラのキタムラ元町店ではすでにフィルムカメラの在庫がなくなり、店頭には展示用のものしか残っていない状態で、「今後も入荷する望みは薄い」としている。
 フィルムカメラ製造中止の影響はデジタル世代にも及んでいる。中古カメラを中心に扱う「カメラクラブ」(金沢市本江町)では、「フィルムは初めてという若者の購入が増えた」(金丸宏店長)といい、4、5万円クラスの入門機に人気が集まっている。また、ミノルタの希少なレンズなどは、インターネットを通じて鹿児島や岩手などからも問い合わせがあったという。
 長年フィルムカメラで作品づくりを続ける北國写真連盟の奥野順次郎理事長は、「単に『なくなるから記念に一台』というのではなく、これを機にフィルムの魅力を見直してほしい」と話している。  
 

[北國新聞社(2月2日)より引用]


「これを機に」
大学教員 服部 圭介(28歳)
フィルムカメラの方が「ちゃんと現像する」まで行くので、私のようなずぼらな人間にはいいのかもしれない…と、「さよなら特需」に乗っかろうかという気持ちです。デジカメを使うようになってから、子供の頃から続いたアルバムが途切れてしまってますもん。

「次はデジタルを買おうか」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
先日カメラ屋に行ったら「ポジフィルムって何ですか?」と店員に聞かれた。「リバーサルって?」と聞き返され、否応無しに時代の流れを感じました。デジタル一眼レフが進化してフィルムカメラの機能を超えていく。みんな、時代に逆らう手間と暇がないのだろう。

「温かな銀盤文化」

大学職員 石井 涼子(26歳)

職場のカメラクラブに入っている。メンバーの年齢はわりと高め。定年退職組もいる。お互い技術を高めあい、品評しあい、集う。そこには温かな銀盤文化がある。デジタルへの技術転換をきっかけに、こういう文化が過去のものになるのではないかと思います。

「割り切りと寂しさ」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

びっくりしました、ニコン・ミノルタ「カメラ撤退」。バブル崩壊以来の不況感漂う報道。確かにフィルムの時代は終りつつありますが…大手でこうですから、時代の流れで消える企業って影で多いんでしょうね。ブラウン管メーカーとか、テープメーカーとか。諸行無常です。

 

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