覆面パトカーをまねた改造車に乗り、警察官を装って免許証提示を求めたとして、神奈川県警緑署は、横浜市緑区内の警備員の男(34)を道路運送車両法(保安基準)違反と軽犯罪法違反(官名詐称)の疑いで、近く書類送検する。
男は「警察官になりたくて千葉、神奈川両県警の採用試験を受けたが、受からなかった」と供述。自分で作ったとみられる「警察手帳」や本物の制服も持っていた。
調べによると、男は昨年9月上旬、横浜市旭区で、制服警察官の姿をし、覆面パトカーのように改造した乗用車を運転。天井から赤色回転灯を出し、後続車を止めたうえ、運転者に免許証を見せるよう要求した疑い。
男は免許証の提示を受け、「注意」しただけで走り去ったといい、事情聴取に対し「後ろからあおられたので注意した」と供述しているという。
同署は昨年11月、「回転灯をつけた不審車が止まっている」と住民から通報を受けて捜査。改造車のほか、男の自宅から警察の制服と模造品の制服計3点、偽造された警察手帳などを押収した。
改造車は、助手席用のバックミラーや速度測定装置に似せた部品なども取り付けられ、交通取り締まり用の本物の覆面パトカーそっくり。本物の制服について、男は「ネットオークションで買った」と話しているという。
警察手帳は「自分で作った」と供述している。
[読売新聞(2月2日)より引用]
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