通学路のパトロールなどをする住民の防犯ボランティアが昨年末現在で1万9515団体に上り、前年同期比約2.4倍となったことが27日、警察庁のまとめで分かった。このうち、子供の保護者による団体は約4.2倍の2762団体と急増しており、小学女児殺害など相次ぐ重大事件による防犯意識の高まりが背景にあるとみられる。
同庁によると、全体の構成員数は約2.3倍の約119万4000人。町内会や自治体による団体(1万366団体)が全体の53.1%で最も多く、保護者の団体は14.2%だった。
月平均の活動日数は、「3、4日」(20・2%)が最多で、次いで「20〜29日」(19.9%)。「毎日」は8.8%だった。
前年は「1日」が33.9%で最も多く、「毎日」は5.9%にとどまり、活動が活発化している傾向がうかがえる。
活動内容(重複回答可)は、徒歩での防犯パトロールが80.7%、通学路での子供の保護・誘導が65.7%。警察と活動している団体は45.7%だった。
都道府県別では、埼玉が1487団体増加したほか、大阪(1102団体増)、兵庫(985団体増)、東京(883団体増)などで増加が目立った。
[毎日新聞(2月27日)より引用]
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