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2006年3月22日号(毎週水曜更新)

ソフトバンクがボーダフォンを買収

 ソフトバンクは17日、ボーダフォン・グループPLCとの間で、ボーダフォンの買収について合意したと発表した。買収額は約1兆7,500億円。ソフトバンクは、ヤフーと携帯電話事業における業務提携も同時に発表した。
 買収は、ソフトバンク全額出資子会社によって、ボーダフォンの発行済普通株式のうち約97.7%を取得する形で行なわれる。買収企業価値は約2兆円と算定。買収のための資金は、ソフトバンクが2,000億円、ヤフーが1,200億円を出資するほか、LBO(Leveraged Buy-Out)によるノンリコースローンで1兆1,000億〜1兆2,000億円を調達する予定だ。
 ボーダフォンインターナショナルホールディングスB.V.は、ソフトバンク全額出資子会社に対して、3,000億円相当の優先株式新株予約権(発行価額は無償)、1,000億円相当の劣後債の投資を行なう予定で、当該投資総額の4,000億円はボーダフォン買収の支払いに充当する見込み。株式取得日は「1〜2カ月中」としている。
 なお、ボーダフォンPLCは、ソフトバンク全額出資子会社に対し、上記の優先株式などを保有している間、取締役1名を指名することができるという。
 ソフトバンクグループでは「今回の買収によって固定、移動通信事業を有する、連結売上高2.5兆円規模、提供回線数約2,600万回線の総合通信事業者となる」とコメント。買収によるシナジーとしては、1)Yahoo! JAPANを中心とする有力なコンテンツ、サービスと携帯電話が融合した戦略的統合モデルを構築することで、これまでにない革新的なモバイルサービスの提供、2)ソフトバンクグループとボーダフォンが持つ通信ネットワークや販売チャネルの統合などの効率化、3)2005年11月に予定されているモバイルナンバーポータビリティ以前からのスムーズな事業展開、4)モバイルコンテンツ配信事業などにおける合弁事業の可能性――の4点を挙げた。
 また、ヤフーとの業務提携については「携帯電話端末のポータルサイトとして、ヤフーからサービス、コンテンツなどの全面的な提供を受ける」とコメント。「PCとモバイルのユーザーにシームレスな環境を構築し、革新的なサービスを提供していく」としている。
 なお、ソフトバンクでは、本年度連結財務諸表における最終的な影響額について「現段階では未確定で、確定した時点で速やかに報告する」としている。    

[impress Watch(3月17日)より引用]


「理想的な買収」
葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(33歳)
PCではヤフーを中心に、でも携帯では通信事業会社が提供するサービスを利用する方が楽。PCと携帯の中心が同じであれば、もっと使い勝手が良くなるし、新しい利用の可能性も広がる。まさに痒いところに手の届く買収ですね。ドコモ危うし。ライブドア哀し。

「AUユーザですが期待」

大学職員 石井 涼子(26歳)

携帯をモバイルSuica対応機種にしてからPDAを捨てた。スケジュール管理もTODOリストもWeb閲覧も携帯電話で済んでしまう。その代わり通信料が倍になった。ADSLを急速に進めたSBだけに携帯とネットの融合が格段に良くなることを期待します。

「成熟すら破壊可?」

ポータルサイト勤務 高橋 明彦(31歳)

確かに…今からやってドコモやAUに勝てるかというとかなり厳しいすね。ADSLの時みたいに価格破壊の余地は、携帯業界には既に少ない気がするし。だからボーダフォンなのかと。でも「保守NTT・革新KDDI・意外性SB」競争を見るには悪くない面白いメンツかと。今後に期待。

 

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