中川農相は4日の閣議後会見で、国内の供給過剰で大量に捨てられている牛乳を脱脂粉乳にして、最貧国などの支援に回す方針を表明した。
同日午前、この方針を小泉首相に報告し、首相も「もったいないな」と同意したという。
牛乳は消費低迷で供給過剰になっており、ホクレン農業協同組合連合会(札幌)は先月、生乳約1000トンを廃棄した。
農相は「有効利用の一つとして、世界中で栄養不足、飢餓で困っている人に緊急、かつ例外的に牛乳を活用した援助を進めていきたい」と述べた。
政府は1970年〜82年に、脱脂粉乳の援助を行い、ベトナムやチャドなど6か国に100〜1100トンを送ったことがある。
[読売新聞(4月4日)より引用]
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