イラク自衛隊、撤退完了 |
イラク南部サマワから撤退を進めていた陸上自衛隊の隊員のうち最後まで現地で活動していた約220人が17日、イラクを出国し、隣国クウェートに到着した。これで、現在派遣されていた約600人全員がクウェート入りし、撤退が完了した。初の「戦地」派遣で論議を呼んだ陸自の約2年半にわたる活動には、3カ月ごとに部隊が入れ替わる形で計5500人が携わったが、犠牲者を出すことなく無事終わった。
隊員の撤退は7日から6陣に分かれて行われ、最後の隊員らは16日夜、宿営地のサマワを車で出発、約100キロ離れたタリル空港に到着。航空自衛隊のC130輸送機で17日、数回に分けてクウェートに入った。最終の56人は午後1時半(日本時間同7時半)過ぎ、クウェート空軍のアリアルサレム基地に到着。第10次人道復興支援群群長の山中敏弘1佐(44)が出迎えた額賀福志郎防衛庁長官に撤退完了を報告した。
山中1佐は記者団に「全員が無事クウェートに到着でき、うれしく思っている。陸自の活動が現地で高く評価され、誇りに感じる」と語った。防衛庁によると、復興支援活動では、医療関係が277回、5万3500トン分の給水、学校や道路など133施設などの復旧・整備などが行われたほか、活動に伴う雇用は延べ約48万8000人に上った。
撤退した隊員らは、クウェート市郊外の米軍キャンプで精神的なケアを受けるなどしており、20日の第1陣以降、月内に全員が日本に帰国する予定。イラクでの自衛隊の支援活動の今後は、航空自衛隊が国連や多国籍軍の活動支援のためにクウェート−バグダッド間などでの物資輸送に当たる。
[毎日新聞(7月18日)より引用]
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「本当にお疲れ様でした」 |
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派遣社員 前田 智美(26歳)
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この2年半、一人の死傷者も出なかったのは運が良かっただけ?これから安易に危険な地域に派遣されるようになったらどうする?派遣される時は散々騒がれたわりに、務めを果たして無事帰ってきたことはあまり大きなニュースになっていないのが・・・。
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「150万円の仕事量」 |
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大学職員 石井 涼子(27歳)
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活動費約600億円(人件費除く)、2年間で4000人の隊員が活動したそうだ。一隊員当たり150万円の仕事をしたことになる。これで国際関係に良い影響をもたらしたなら妥当な金額だと思うが。あとは隊員のPTSD告白記ではなく、栄光の活動記を待つのみ。
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「例外ばかりでは」 |
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葬儀関連派遣社員 浅羽 祐治(35歳)
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大きな危険の中で復興活動をしたことは評価すべき。ただ、専守防衛の自衛隊がひとつの例外を作ったのは事実。隣の北朝鮮はフセイン政権同様に危険な状態。有事の際には例外抜きで対応できないだろう。自衛隊が自らと国を守るために、早い法整備を期待します。
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「本当に、お疲れ様でした。」 |
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派遣社員 山本 貴子(31歳)
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一時的なイラク国民からの反対運動や、基地周辺で爆撃の報道があった時は、胸が締め付けられる思いでした。専門家による精神的ケアも必要ですが、早く日本の地を踏んで、ご家族、ご友人と有意義な時間を過ごして下さい。
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