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2006年11月1日号(毎週水曜更新)
 

死刑、確定から執行まで平均7年5ヶ月

 法務省の小津博司刑事局長は26日の参院法務委員会で、死刑判決が確定してから執行されるまで平均7年5カ月かかっていることを明らかにした。1996年から2005年までに執行された元死刑囚について調べた。
 死刑執行には、法相が命令書に署名することが必要で、刑事訴訟法は再審請求などがあった場合を除き、判決確定から6カ月以内に命令しなければならないと規定している。小津氏は、執行の遅れについて「人命を奪う刑罰のため、機械的に6カ月以内に執行することが妥当を欠く場合もあり、慎重を期している」と説明。再審請求中などの理由で、数人の拘置期間が20年を超えていることも明らかにした。

[時事通信(10月26日)より引用]


「決断に7年かかりそう」

大学職員 石井 涼子(27歳)

死刑執行には法務大臣の決断(赤字で署名)が必要なのだそうだ。恐ろしい。確実に世論が死刑に賛成しているような凶悪犯罪ならまだいいが、少しでも死刑に疑問が残るような事件は署名が苦痛だろう。7年は長いようだが、私なら署名に7年以上かかりそうだ。

「死に向かう期間」

医療関係 久田 優美子(27歳)

死刑執行に慎重になることは必要なことだけれど、長すぎますよね。最近の裁判の判決を見ると、加害者の人権擁護やらで被害者側の苦しみが軽視されているように感じます。死刑囚達は拘置期間中、何を思い、何を感じて生活しているのでしょうか。

「法と現実にギャップ」

派遣社員 前田 智美(26歳)

法で死刑に対する取り扱い方がきちんと決められているのにも関わらず、執行へのプロセスにグダグダ感満載なのは、法治国家にあるまじき状態。執行へのグダグダがどうしても必要ならば、そのように法を改正すべき。今のままでは何のための法だかわからない。

「曖昧な法は良くない」

大学教員 服部 圭介(29歳)

死刑制度の是非はともかく、法として定められている以上、死刑囚間で刑執行までの期間に差があるのはよろしくないと思う。他の法律でも同じですが、昧な法制度には必ず不正が巣食うものです。法の曖昧さは、誰かある個人に権限を持たせることを意味するからです。

 

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