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2006年12月6日号(毎週水曜更新)
 

いじめ、大人の職場でも深刻

 「大人のいじめ」もまん延してます――。日本労働弁護団(宮里邦雄会長)の実施する労働相談で、職場でのいじめに関する相談件数が全体の2割近くを占め続けている。内容も言葉のいじめから直接的な暴力まであり、弁護団は「子どものいじめ自殺が相次ぐ中、『子は親を映す鏡』というが、長時間労働などが職場にギスギスした雰囲気を生み、いじめにつながっているのでは」と分析。「14年間の相談活動の中で経験したことのない異常事態」と指摘している。
 弁護団によると、年間約2000件寄せられる相談のうち、いじめに関する相談の割合は04年に8%で、不払い残業(30%)や解雇(14.9%)などと比べて相談は少なかった。それが05年には17.7%と2倍以上に増加。06年も17.2%と高水準のままだ。これに伴って労災の相談では、従来のけがなどから「うつ病」の相談がほとんどを占めるようになった。
 20代のシステムエンジニアの男性の事例では、システムの完成が進まないことから「再教育」の名目で仕事と関係のない研修を受けさせられ、ひざげりなどの暴力を受けるようになり、うつ病となった。また、経理職だった女性は営業に回された上、けんしょう炎になるまで古い伝票を破る作業を延々とやらされたという。技術の未熟な若者や動きの鈍い人などが狙われるらしい。
 弁護団の棗一郎弁護士は「さまざまな形のいじめがある。法的措置で対抗もできるのでぜひ相談してほしい」と話している。  弁護団は2日を中心に20都道府県で電話相談「労働トラブル110番」を実施。常設的な相談も行っており、問い合わせは弁護団(03・3251・4472)へ。

[毎日新聞(12月2日)より引用]


「まだまだこれから」

医療関係 久田 優美子(26歳)

いじめはどこの世界でもどの年代でもなくならない。と私は感じています。歴史を紐解いてみても、いじめとも見られる差別が横行しているにも関わらず、それが美化されているかのように描かれています。個人の訴える表現方法が多様化してきた現代、やっと片鱗が見えてきました。

「終わらせる1歩なら、未来へ繋がる1歩を」

派遣社員 山本 貴子(31歳)

セクハラ・パワハラという言葉が広がり、認識し易くなって、表面化してきたのでしょう。生活を考えると、立ち向かう事が難しいのも事実。でも、大人だからこその対抗手段は、いくらでもあるはずです。まずは行動を!!

「負の連鎖を止めろ!」

派遣社員 前田 智美(26歳)

大人になってもいじめたりいじめられたりという事をしている人たちは、子供の頃からいじめたりいじめられたりしている人たちが多い。そして、子は親の背中を見て育つ。「心の教育」がどこかでしっかりなされない限り、いじめの連鎖は延々と続いてしまう。

「大人から強く」

大学教員 服部 圭介(29歳)

強い意志を持ち法律を活用することで、大人のいじめを減らすことは可能だろう。しかし子供のいじめは、加害者も子供が故に、それが難しい。大人はいじめから逃れる選択肢を持てるが、子供にはそれが想像すらできないこともある。まずは大人が強くなって欲しい。

 

ニュース関心度合計(/20)


久田
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山本
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前田
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服部
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