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2007年1月10日号(毎週水曜更新)
 

新成人の世代感は「格差」

 われらは「格差の世代」―。セイコー(東京)が新成人を対象に行ったネットアンケートで、自分たちの世代を漢字二文字で表現した場合、当てはまる熟語を五つの中から選ばせたところ「(いつの間にか差がつき始めている)格差」が25%でトップとなった。
 以下「(程よい距離を保ちながらつながる)連鎖」24%、「(私は私の道を行く)拡散」19%、「(誰にも負けないオンリーワンを目指す)個性」16%、「(気の合う仲間といつも一緒の)連帯」8%の順となった。
 昨年十月に実施し、男女各二百五十八人、計五百十六人が回答した。
 「格差」を挙げた理由は「勝ち組、負け組、セレブなどの言葉が流行し価値観の一部になった」「頑張った分だけ人より先に進んでいると実感することが多い」など。同社は「格差社会を嘆くのではなく、将来格差が生じると冷静に分析し、実力や努力で勝ち抜こうと前向きな意思表示がうかがえる」としている。
 「連鎖」の理由は「デジタル社会で遠い人ともつながりがいつでも持てる」、「拡散」は「職業、技術の多様化」など。五つから選ばず自由記述した中には「自由」「電脳」などがあった。

[中国新聞(1月5日)より引用]


「良い価値観」

大学院生 田中 教之(30歳)

今、23歳前後の方々と大学院で一緒に勉強していますが、前 向きな人が多いですよね。私たちの世代は努力することに対し て後ろ向きでしたが、やった分だけ結果が出る!と考えている んですよね。新成人の世代感は、良い傾向だと思いますよ。

「格差の差は、努力か…」

大学職員 石井 涼子(27歳)

昔は一生懸命勉強しどこの大学に入るかが重要だった。しかし、大学全入時代の今、中学高校時代に何に熱中し、大学時代に何をするか、学生生活の自発性と質が問われる時代になってきた。生きるすべを磨くこと、いつの時代も努力で格差が生まれる気がする。

「今の子達って、案外冷静なのね」

派遣社員 山本 貴子(31歳)

なんて感心してる場合じゃないぞ、オレ(泣)息子の寝顔を見ながら、「いつか這い上がってやる。」と、身を持って格差社会を感じている今日この頃。上を見たらキリがないけど、せめて大学は通わせたい。早く、正社員になろう。

「心の持ちようです」

印刷会社営業 高尾洋一(34歳)

「格差」という言葉の裏には、「金持ち」か「貧乏」かという二元論が見え隠れしています。ぼろは着てても心は錦、金の多い少ないだけで人生の「格」が決まるわけではないという事を、声を大にして言いたい。貧乏人のひがみではなく、心の底からそう思います。

 

ニュース関心度合計(/20)


田中
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石井
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山本
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高尾
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news3 1点 1点 2点
news4 2点 3点 5点
news5 4点 2点 6点


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