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2007年2月7日号(毎週水曜更新)
 

邦画のシェア、洋画を上回る

 1月30日、日本映画製作者連盟(映連)が、06年の映画産業諸統計を発表した。それによると06年に日本国内で公開された作品は邦画417本、洋画404本の合計821本(成人指定映画を含む。なお前年は731本)。総興行収入(興収)は2025億5300万円で、過去最高を記録した04年の2109億1400万円には及ばなかったものの、05年(1981億6000万円)比で102.2%となった。
 なお、興収の内訳を見ると、邦画は100億円を超える作品はないものの、総計で前年比131.8%の1077億5200万円を稼ぎ、洋画は948億200万円。21年ぶりに洋邦のシェアが逆転し、シリーズものやリメイク頼りで低迷するハリウッドの姿が浮かび上がった。
 一方、観客総動員数は1億6427万7000人で、05年の1億6045万3000人から2.4%増となった。また全国のスクリーン数も05年の2926スクリーンから、3062スクリーンへと増加した。邦画、洋画それぞれの興収ベスト10は以下の通り(作品名の右は興収と配給元)。

【邦画】
1. 「ゲド戦記」 76.5億円 東宝
2. 「LIMIT OF LOVE/海猿」 71億円 東宝
3. 「THE 有頂天ホテル」 60.8億円 東宝
4. 「日本沈没」 53.4億円 東宝
5. 「デスノート/the Last name」 52億円 ワーナー
6. 「男たちの大和/YAMATO」 50.9億円 東映
7. 「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション/ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」 34億円 東宝
8. 「映画ドラえもん/のび太の恐竜2007」 32.8億円 東宝
9. 「涙そうそう」 31億円 東宝
10. 「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」 30.3億円 東宝

【洋画】
1. 「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」 110億円 ワーナー
2. 「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」 100.2億円 ブエナビスタ
3. 「ダ・ヴィンチ・コード」 90.5億円 ソニー
4. 「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」 68.6億円 ブエナビスタ
5. 「M:i:III」 51.5億円 UIP
6. 「Mr.&Mrs.スミス」 46.5億円 東宝東和
7. 「フライトプラン」 31.2億円  ブエナビスタ
8. 「チキン・リトル」 26.8億円 ブエナビスタ
9. 「ワールド・トレード・センター」 24億円 UIP
10. 「キング・コング」 23.5億円 UIP

[eiga.com(1月30日)より引用]


「動向に逆行、007」

大学職員 石井 涼子(27歳)

ハリウッド映画は、残虐で、エッチで、笑いのつぼが違う。最近の邦画は、さすが日本製。日本人の感覚と合っており、見た後の充実度が大きい。何の気なしに映画館に行ったら、洋画より邦画を見ようかという気になる。が、我が家では今空前の007ブームなのだ!

「邦画って、そんなに面白い???」

派遣社員 山本 貴子(31歳)

ドラマに毛が生えたみたいだったり、客寄せパンダキャストだったり、大スクリーンには、耐え難い演技だったりで、これといって面白くないのは私だけ?シェアが上回ったのは、単に洋画が飽和状態なだけだと思います。

「今後は「質」の向上を!」

印刷会社営業 高尾洋一(34歳)

儲かる映画をつくる為のノウハウが確立したというだけの話でしょう。かつてハリウッド映画を評して「人間が描けていない」とよく言ったものだが、邦画にもその言葉は当て嵌まると思う。良い作品がないわけではありませんが、全体の質はまだ発展途上中ですね。

 

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山本
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高尾
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