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2003年1月15日号(毎週水曜更新)

コンビニの主役は中高年

コンビニ利用客の主役が若者から中高年へと変わり始めている。セブンーイレブンの40歳以上の顧客は90年2月末の20%から02年2月末に33%に増え、ファミリーマートでも30歳以上が53%になった。若いころからの利用者が通い続けているほか、商品やサービス拡充で、高齢者も利用し始めているようだ。各社はこうした年齢層の開拓に力を入れている。

ローソンは店頭端末で人間ドックの申し込みができるサービスが人気で、00年6月の開始当初の5倍程度に伸びている。生活習慣病などの検診が自宅で簡単にできるキットの申し込みも好調という。ファミリーマートは、02年9月に中高年をターゲットにした季刊の通販カタログ「リビンマート」を発行、質の高い食材やツアーを販売中だ。また、著名な料理家と開発した野菜の煮物や牛肉のみそ煮など本格志向の弁当も人気で、今後、弁当の3割程度を中高年層をターゲットにした商品に変えて行く方針。

セブンーイレブンは、テレビCMに女優の吉行和子さん(67)を起用。若者だけの店ではないことを積極的にPRしている。02年10月から販売しているヘルシー志向の野菜発芽玄米弁当も中高年に人気で、「最近では、店がお年寄りの井戸端会議の場にもなっている」と変化を指摘する。 


【編集長の目】
中高年って特別視するけれど、なんの不思議はないと思います。だって今の60歳〜70歳って、みんな若くて順応性が高いですもん。少なくとも周りの方はそう。逆に中高年の方が、新しいものに食いつくなんて未来もありえるのでは?


「利用者を想像すると」
ソフトウェア開発会社勤務 大石 誠(28)
一人暮らしをするようになり、コンビニ利用頻度が減った。100円均一や生協のほうが安いから、僕はもっぱらこっち派です。主婦の方も一緒かな。って事は利用者はお父さんか。夜中に一人、弁当を買うお父さん。現代家庭を表してるようで…想像すると寂しい。

「主役は譲ります」

大学職員 石井涼子(23)

奪われたかぁ主役を。いいんです。私はネットでお買い物、そのまま宅配ポストにスローイン。コンビニよりもっと楽チンですもの。若者は更なる便利を求めて日夜さまよいます。でもいくら楽になっても運動不足だけは解消されないのよね。便利って罪ね。とほほ。

「コンビニ以外でどこで買う?」

大学院生 服部圭介(25)

近所の商店街。個人経営で下町情緒あふれる雑貨屋さんやお菓子屋さん。そんな中高年が買い物しやすい顔なじみの店が、不況の影響かどんどん消えつつあります。そう考えると、中高年はコンビニの主役になったのか、ならざるを得なくなったのか、わからなくなる。

「コンビニの可能性」
葬儀関連派遣社員 浅羽祐治(31)
便利だからと何気なく利用しているようで、その実は経営者側の戦略に見事に落ちている自分に気付く。生活品販売の枠を超え、銀行など地域拠点としての機能も兼ね備え、可能性を広げるコンビニ。地域という観点から、交番機能を備えてみてはいかがだろうか?

 

ニュース関心度合計(/20)

大石★★★★
石井★★★★
服部★★★★★
浅羽★★★★




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