中国新首相に温家宝氏
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中国の第10期全国人民代表大会(全人代=国会)第1回会議は16日、朱鎔基首相(74)の後任に温家宝副首相=共産党政治局常務委員=(60)を選出した。これで15日に就任した胡錦濤国家主席=党総書記=(60)と温首相による「胡―温体制」が確立し、新政権は今後5年間、市場経済化を進展させながら格差是正や国有企業改革に取り組むことになる。
首相選挙は、出席した全人代代表(国会議員)2948人による信任投票の方式で行われた。温氏は、有効投票2925票のうち、賛成が2906票で圧倒的な支持を得た。
温氏は、北京地質学院大学院修了後に技術者として甘粛省で勤務した。86〜93年まで党中央弁公庁主任を務め、98年から副首相として農業と金融を担当してきた。剛腕ぶりで知られた朱前首相とは対照的に、調整型との評価が強く、経済発展に伴うひずみの解決などにどう指導力を発揮するかが注目されている。
【編集長の目】
近場にある超大国。パワーに満ち溢れている感じがします。近い未来にどうなっているのか、興味は尽きません。日本の未来も関係してくると思うんです。
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「父と中国」 |
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ソフトウェア開発会社 青木泰子(30)
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父の口癖は「近いうち中国の時代が来る」である。ずーっと前から言っている。また言ってる、と聞き流してきたが、次期首相は相当のキレ者らしい。広大な国土と13億の民を持つ眠れる龍がついに目覚めるのだろうか。父が狼少年じゃなくなる日も近い。かも。
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「乱世に旗揚げ」 |
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プロバイダー会社勤務 前田智美(23)
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恐るべし人口パワーを持つ国に「現場主義」の指導者誕生。危ういバランスで回り続ける世界に、吉と出るか凶と出るか。そのバランスを大きく揺らす米国を、中国語では「美国」という。新首相の下、「美国」が「美国」であり続けることはできるのか
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「新しいスタイル」 |
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大学院生 服部圭介(25)
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超大国アメリカの迷走を余所目に、次期超大国候補、中国は着々と力をつけつつある、そんな印象を受ける最近の中国動向。一党独裁体制には珍しい能力に基づく人事や漸進的な資本主義の導入など、これは21世紀の新しい国家の模範的スタイルとなるかやもしれない。
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「こんな総理が欲しい」 |
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フリー編集者 大塚ゆきゑ(30)
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温家宝は中国が抱える農業・金融問題に豊富な経験を積んでいる。また貧しい山間地を訪れて人々から話を聞いたり、洪水災害時には自らが復旧作業の指揮をとるなど、口だけではなく行動できる指導者である。こういう総理がいる国を羨ましく思う。
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前田★★★★★
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