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2003年5月21日号(毎週水曜更新)

フカヒレ規制、日本が拒否

 ウバザメとジンベイザメ、タツノオトシゴの3種類の魚を、ワシントン条約の取引規制対象種にするとの国際的な決定について、日本政府が受け入れを拒否する「留保」を申し立てていたことが10日、分かった。
 サメ2種については、フカヒレ目当ての漁などで、タツノオトシゴは漢方薬の材料として乱獲が深刻化。個体数が減少したとして昨年、チリで開かれた同条約締約国会議で、輸出時に輸出国の許可書の発行を義務付けることが決まっていた。
 日本の申し立ては、ノルウェーなどの漁業国と共同歩調を取った異例の措置で、会議で規制に賛成した米英や、環境保護団体から、強い反発が出るのは確実だ。
 日本は締約国会議で「条約の対象種とするだけの科学的なデータはなく、規制の実施も困難だ」として反対票を投じていた。留保申し立てについては「条約に定められた権利を行使したまでで、問題はまったくない」(政府筋)としている。
 サメなどの国際取引規制に対しては、決定直後から、フカヒレを採取している国内の漁業団体などから、反対の声が上がっており、留保はこれを受けたとみられる。
 関係者によると、3種についてはノルウェー、韓国、インドネシアも、2種類のサメについてはアイスランドも留保を申し立てた。主要な取引関係国が受け入れ拒否を決めたことで、取引規制による資源保護対策の効力は、大きくそがれることになる。
 ワシントン条約では、締約国に決定を受け入れないとの「留保」申し立てが認められており、日本は既にミンククジラやマッコウクジラ、ツチクジラなど6種の鯨について留保している。


[毎日新聞(5月12日)より引用]

【編集長の目】
食もその国々の文化の1つだと思います。過剰な動物保護から、根拠もなしに文化に規制を入れることには、疑問を感じます。日本が当事者だからと言うわけではなく。


「飽食市場と規制」
大学職員 石井 涼子(23)
以前、中華料理店でアルバイトをしてた時、宴会客がたくさんフカヒレを残してた。くどい。おなか一杯って。こんな飽食市場を守ろうとするのも、なんだか矛盾してる。日本漁業の利益を考えると規制して欲しくないが、節度ある食事を取りたいものです。

「共に生き残るのは難しい」

プロバイダー会社勤務 前田智美(23)

乱獲による絶滅。これを、食物連鎖の中の一幕と認識してはいけないですか?と言うと、とんでもない人類の奢りになってしまうので言えません。獲る方も獲られる方も、命(生活)かかってます。人間同士の共存もできない私たちに課せられた痛すぎる問題です。

「どっちもどっち」

ソフトウェア開発会社 青木泰子(30)

食べない国が食べる国に獲るなといういつもの図式。絶滅の危機にあるなら保護すべきだが、本当のところは分からない。かたや環境保護団体の主張を鵜呑みにしているし、かたやグルメだなんだと珍重しすぎている。うまいか?フカヒレ。カレーのがうまいが。

「保留は正解」
フリー編集者 大塚 ゆきゑ(30)
動物保護団体の、相手の立場を無視する我儘さが嫌いだ。「絶滅してもいいわけッ?自分さえ良ければいいわけッ!」とかみつかれられたら反論しにくいわけで。意見は正しいだけに厄介なわけで。科学的なデータがない提案に頷く必要なし。鮫より漁民を守るべき。

 

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